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THIS IS US/ディス・イズ・アス シーズン6のsenのレビュー・感想・評価

5.0
うまく言葉にできるか分からない。
書きたいことがありすぎるし、感じたことは言葉にしたら安っぽくなりそうだ。


まず、役者が最高でした。
子役から、大人になった時の配役まで、本人かな?!と思うほど、見た目はもちろん話し方や仕草まで同じでした。

それに、年老いていく過程のヘアメイクも素晴らしかった。


そして、あの短い時間に、あんなにも人生を詰め込めるものなのか…

ジーズン1から、過去の回想と同時進行で進んでいく物語が好きでずっとみてきたけど、最終シーズンで、この手法の重みを改めて知る。

レベッカが子供たちを世話をしている回想と、子供たちがレベッカを世話するシーンが交互で流れるのには、胸がキューっとなった。

親をしていると、失敗したと思うことなんてしょっちゅうで、答えなんてわからなくて、それでもできることは自分が正しいと思った方法で一生懸命子供を愛することしかない。
それがあっていたのかは、子供が大人になるまで(もしかしたら死ぬまで)分からないのかもしれない。
でも、自分がしてきたことはちゃんと、一つ一つ子供の中に残り、しっかりと受け取られ次に繋がれていく。


ジーズン1の時は、ある一家の子育ての話だと思ったら、人の悩みや葛藤のお話になって、最終的にレベッカという1人の女性の人生の話になっていた。


全シーズン通して、登場人物それぞれの人生の葛藤を丁寧に描いていたけど、振り返ってみれば全ては幸せに繋がっていたという事。
いろんな失敗や挫折、衝突も、人生の大切な一部になって、それがあるからこそ、素晴らしい人生になるということ。

良いことばかりの人生が素晴らしい人生を作るのではなく、良いことと同じか、それ以上に、うまくいかないことを経験するから、振り返った時に深みのある豊かな人生だと思えるんだろうな。


乗り越えるものがあるときに周りへの深い感謝か生まれるんだなぁって、レベッカにお別れを言うみんなの言葉を聞きながら思った。

きっとみんな、その時その時を生きることで必死で、「周りへ良い影響を与えよう」なんてことは意識していないんだけど、何気ない言葉や行動が、近い人にも、少し話しただけの人にも何かしらの影響を与えていて、その小さな波が、人生を通して見た時に大きな波へと広がっていくのかもしれない。


何というか…ドラマという限られた時間の中で、あんなに多く語れるものなのか。

家族っていいなぁ。
人との繋がりって、美しい。

人生って、素晴らしいね〜
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