ついにフィナーレまで堪能。少し恵まれ過ぎな描写の部分もあれど「とある普通の人々の人生」を描いた秀逸なドラマだった。S6ではアルツハイマーや老老介護にも触れつつも走らず、最終話近くはゆっくりと時間を使って、丁寧で落ち着いた作風となっていた。最終話を迎える視聴者としてもゆっくりこれまでを噛み締めながら観ることができたことを感謝したい。
最初から最後まで「ハンサムな白人」でありながらその恩恵に全く気づかず、共感性に欠け自己中心的でいじめっ子体質ですぐキレるケヴィンを好きになるにはどうしたらいいのかとずっと迷い続けて、最終シーズンにてようやく少しだけ受け入れられた。ちゃんとそういう風に脚本が導いてくれたように思う。
ケヴィンを除いては最初印象が決して良くなかったキャラクターにも、それぞれ共感できる部分が出てきて、いつの間に好きなキャラに変わっていたりした自分自身の気持ちの変化も面白かった。
また、ピアソン家の外から主に婚姻でやってきた人々同士の繋がりと、客観的な目線の描写が特に面白くて、ベスさん!!!あなたの聡明さに視聴者もどれほど救われたことか!と思う。
そして、ラストシーンはこれなのか…と凝視してしまった。なるほど…。
機会を見つけていつかまた最初から観たいと思う。ありがとうございました。