ふれり

赤い風船のふれりのネタバレレビュー・内容・結末

赤い風船(2016年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

短時間ドラマなのであまり期待していなかったけど、よかった…!
台湾BLお得意(?)のゆるギャグ要素はほぼ封印状態ながらも、引き込まれてほぼ一気見。

1話が短くてテキパキ進むけど全然拙速に感じない。エドワードチェンのあしらいながらも満更でもなさそうなはにかみ笑いの説得力すごいし、シュタオの目力…!
簡体字BLみたいな親バレ引き裂かれ展開は台湾BLでは珍しいように思えたけど、時代設定&ホモソに生きる親父を考えたらそうなるのかな…。意外なほど取り乱すシアに対して、まあまあ露骨にシア好き好きだったリーが落ち着いていたのはブロークバックっぽくて切なかったけど、自分のことでいっぱいいっぱいだったファーストラブ(というか教員となので恋愛ではなくスクールセクハラと言いたいけど…)とは違って初めて自分の気持ちより好きな相手のことを優先したいと思えたということなんだろうか。
そして再会を信じて舞い上がった赤い風船がレインボーの風船で終わるとか胸熱、、現代だったら同性婚エンドかな。

二人だけの世界で終わらず、このタイトな時間の中でサブキャラがほったらかしになっていなかったのもよかった。
別エピソードでいじめを受けていたゲイの子は生還して生まれ変わったかのように誇りを取り戻せていたし(セクマイの死で幕引きは現代劇ではもう勘弁じゃー)、ミソジニック偽装結婚の道具に使われた相手にも一応救いを見せて終わったのもよかったなと(本作に限らず台湾BLは女性が当て馬的な存在として都合よく使われてフェードアウト…でないことが多い気がするので比較的安心して観ていられる)。

これが同性婚合法化の前、2016年の作品というのがすごい。もはやよかったとかすごいしか言葉が出てこない。挿入歌もよい。台湾BLやっぱりすごいな…

(~6.6 倍速録画鑑賞)
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