岡崎百合

セルフメイドウーマン ~マダム・C.J.ウォーカーの場合~の岡崎百合のネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

恩知らずで自分勝手な女性が、洗濯婦から大金持ちになる話。

洗濯婦として懸命に働いても貧しい生活から抜け出せず絶望し髪が大量に抜けてしまい、その姿を見た旦那からも捨てられて人生のどん底に居た主人公。
そんな彼女に手を差し伸べて、素晴らしい育毛剤でケアしてくれて「代金は洗濯で良いわよ」と言ってくれた心優しい恩人。
主人公は、恩人のヘアケア成分をパクって類似品を販売するという礼儀知らずの恩知らず。
正に恩を仇(アダ)で返すとはこのこと。

そして前の旦那とは比べ物にならない位に優しい旦那さんと再婚するけど、自分の事業には一切の口を挟ませない。
可哀想な位に蚊帳の外。
人前でも平気で旦那さんの事を「使えない。駄目な人。」と言っちゃう。
男の立場も面目も丸潰れの旦那。

本気でえげつない主人公をどんなに良い人風に描こうとしても、いくらなんでも無理がある。

そりゃあ、商品パクられた恩人は裁判するって言うわ。
旦那は年中カスでクズ扱いだもの、そりゃあ浮気するわ。

なのに悲劇の主人公気取り。

全然、好きになれなかった。
最後までとんでもない非常識な女性の話。

「どんなに悪人でも、主人公になると皆んな好意的に観ちゃう」という最近の私の映画ドラマあるあるがこのドラマでも。
岡崎百合

岡崎百合