こばまさ

ハケンアニメ!のこばまさのレビュー・感想・評価

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)
3.6
前々から観たかった本作。
最近もっぱら邦画の口なので、すんなり再生して2日に分けて観てみた。


確かに面白い!
アニメ製作の裏側って、分かっていた様で全然分かってなかった。
これだけの人達が関わって、これだけの人達が同じベクトルじゃないと成功しない。
何事もそうかも知れないけど、とにかく熱くなる展開でした。

“ハケン”ってアニメ業界の用語か。
意味が分かると、納得のストーリー。

吉岡里帆は『見えない目撃者』以来。
悪くなかったね。
ただ、7年前にこの業界に入って、ここまで上り詰めるほど、昔から何かを描いたりしてない模様。

尾野真知子は『ヤクザと家族』『明日の食卓』辺り以来かな。
相変わらず安定感は抜群。
あまり感情的にならない役どころだけど、その感情が爆発するシーンはこちらも同じタイミングだった。

柄本佑は…あれ?『初恋の悪魔』『天国と地獄』と…あ、テレビドラマでしか観た事なかった…
本作のMVPは彼でしょうね。
いちごエクレアのシーンが、彼の優しさとズボラさを表してました。

そしてそして、中村倫也。
満を持して登場する彼を、誰もが待っていた。
よくよく思い返すと、中村倫也出演の映画ってほとんど観た事がない。
『狐狼の血』と『日本で一番悪い奴ら』ぐらい。
テレビドラマで彼を観ない日はないが、本作もいつも通りの良さが出ていた印象。


題材がアニメだけに、起承転結も分かりやすく日本ならではの作品。
そこの評価ポイントは高い。
しかも、この作中に使われるアニメが普通に面白そうだし、クオリティも凄い。

こういう日本らしい作品は、今後もっと作って欲しいし、もっと観てみたいと思った。

譲れないもの、貫く事の難しさ、本気は人を動かす。

アニメから学ぶ事は、まだまだありそうだな。


エンドロール後のフットクラップ。
あれは昭和のトレンディードラマのオマージュ?
誰か答えを教えてー!!
こばまさ

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