しゅー

フェルナンド・ボテロ 豊満な人生のしゅーのレビュー・感想・評価

3.8
名古屋でのボテロ展を観に行き、感銘を受けたのち、映画が公開されてたことを知りました。名古屋では上映が終わっていたので諦めていたところ、次回展示開催地の京都にて、京都シネマで上映と知り滑り込みで鑑賞。

名古屋でのボテロ展である程度知識はあったので復習感覚で鑑賞。

スクリーンで12歳のモナリザを観れたのは大変よかった。

また、「笑顔ほど素晴らしいものはない。芸術は楽しくなくてはいけない。」というボテロの言葉にはハッとさせられます。
ユニークを絶対に欠かさない精神。
自分の信じた、自分が美しい、楽しいと感じたものを描く姿勢が素晴らしい。

そして何より、色彩のセンスがずば抜けている。展示でも感じたことでしたが、まとまりが良すぎる。下書きを欠かさず、ボリューム、配置、色彩を計算しつつ、完成したものはシンプルでキャッチーに見える。
シンプルなのに複雑。クスッと笑えるのに静かでごちゃごちゃしていない。

ラストに語った、
成功しても何も変わらない
絵を描き続けるだけ。

映画自体はよくあるインタビューベースのドキュメンタリーですが、ボテロの芸術への姿勢は、間違いなく僕の人生に影響を与えてくれました。

ボテロ、かっこよすぎる。

鑑賞後、京セラ美術館に足を運び、再度その魅力を体感してきました。
しゅー

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