犯人です

NOPE/ノープの犯人ですのレビュー・感想・評価

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
3.7
【あらすじ】
田舎町に暮らし、広大な牧場を経営する一家。家業を放って町に繰り出す妹にあきれる長男が父親と会話をしていると、突然空から異物が降り注ぎ、止んだときには父親は亡くなっていた。死の直前、父親が雲に覆われた巨大な飛行物体のようなものを目にしていたと兄は妹に話し、彼らはその飛行物体の動画を公開しようと思いつく。撮影技術者に声を掛けてカメラに収めようとするが、想像もしていなかった事態が彼らに降りかかる。
(Yahoo映画参照)

【概要】
『ゲット・アウト』『アス』などのジョーダン・ピールが監督、脚本、製作を務めたサスペンススリラー。田舎町の上空に現れた謎の飛行物体をカメラに収めようと挑む兄妹が、思わぬ事態に直面する。『ゲット・アウト』でもピール監督と組んだダニエル・カルーヤ、『ハスラーズ』などのキキ・パーマー、『ミナリ』などのスティーヴン・ユァンのほか、マイケル・ウィンコット、ブランドン・ペレアらが出演する。(Yahoo映画参照)

『良い点』
・空に対する恐怖
・”それ”の魅力的な習性
・分かりやすいストーリー展開

『悪い点』
・前半がスローテンポ
・”それ”の全貌に対して恐怖を感じない

《感想》
『ゲット・アウト』で有名なジョーダン・ピール監督の最新作‼︎
自分自身は『ゲット・アウト』は劇場で見たのですが『アス』は未視聴。(いつか見ます😂)
巷では”第二のシャマラン”なんて言われています。確かにどんでん返しに近い斜め上の展開を仕掛け、他の大衆向けの映画とは違う独特な雰囲気を生み出す監督の印象が両者共にあります。
(個人的には展開の方向性がシャマランとジョーダンで違うイメージがありますが…)
それでも”第二のシャマラン”と言われるジョーダン監督の3作目が皮肉にもシャマラン監督の『sign サイン』と重なり結構心配でした😭😭

——— 🔹上を見上げるといる”それ”🔹 ———
やたら上を見上げるシーンが多い今作品(笑)
自分自身、周りに何もない場所で空を見上げるのが怖い「空恐怖症」or「低所恐怖症」です。
なのでだだっ広い荒野で空をやたらと見上げる今作品は結構怖かったです😭😭
“それ”の習性も中々興味深くて面白かったです‼︎
知能や習性が地球上の動物となんの変わりもなく、冒頭のチンパンジーにも共通する点も多く持ち合わせています。
動物を”見せ物”にする現代の人々に対する批判を反映させるため、”それ”と地球上の動物の共通点が多い設定にしたのかなと感じました。
なんなら”それ”は地球外生命体ではなく昔から地球に住み着いていた生物なのかもしれないです…
次に”それ”に対するホラー的要素なのですが最初は不気味で良かったです👍👍
人々が吸い込まれて”それ”の体内を映し出すシーンは中々のトラウマもの‼︎閉所恐怖症のひとは見れないかもしれないですね😂😂
ですが”それ”の正体の全貌が明らかになってからはあまり怖くなかったです…
なので、個人的にこの映画はSFアクション要素強めのホラー映画といった印象。
それが悪いわけではないのですがジョーダンピール作品で尚且つ予告やポスターがホラー感強めなため、”それ”に対して強烈で恐怖心を煽るビジュアルを期待してしまいます。
そのため、ホラーという観点から見ると少し物足りなかったです…
ちなみにSFアクションで言うと終盤にAKIRAのバイクにブレーキをかける有名なシーンがあるので注目‼️

——— 🔹ストーリー展開🔹 ———
ジョーダンピール監督の作品ってとても風刺が効いており独特な世界観を待っています。
なので今作も同様の世界観を持っているのかなと思ったのですが、結構エンタメ寄りの作品でした‼︎
ストーリーも分かりやすいしジョーダンピールの思想もそこまで全面に押し出されてない、そして空にいる”それ”もすぐに正体を表すので見やすい映画でした‼︎(予告で”それ”の全体像が出てる😂)
ゲットアウトのような展開・世界観を期待すると肩透かし喰らうかもしれないですね…
個人的にはエンタメに寄った今作品も面白かったので特に気にしてません👍👍
ですが、正直前半はスローテンポで退屈でした。
チンパンジーの番組のカットは確かに怖かったですがそれ以外特に見所がない…
エンタメ寄りの作品なのであれば前半はコンパクトにまとめてくれた方が個人的に良かったです。

——— 🔸最後に🔸 ———
今作の予告を見た時にETの有名なシーンみたいに得体の知れないものと拳を合わせるシーンがあるので、自分自身てっきりその得体の知れないものが今作の”それ”なのかと思ってました(笑)
全く関係なかったです…
NOPEはなんだかんだ見やすくてとても面白い作品でした‼️
アスも見てないので見てみます👍