"最悪の奇跡"
田舎町に突然降り注いだ巨大な謎の飛行物体を巡り、想像を絶する事態が展開していくSFスリラー。
「ゲット・アウト」「US」の不気味さに比べると今作はホラーではなかったけどチンパンジーのゴーディーが人間を襲うシーンは怖かった。リッキーはゴーディー同様にTV番組に出演し、搾取される側の同士だったから襲われなかったのかな。
ホラーを重きに置くのではなく、映画を搾取する側、される側を描いていて面白かった。人種的なことも含め観客に訴えかけるようなテーマを取り扱っていて今回も驚かされる作品でした。観賞後は解説見ないと映画のオマージュにしか気づかなかった。
エメラルドがバイクでスライドブレーキをかけるシーンは「AKIRA」だし、未確認飛行物体も「新世紀エヴァンゲリオン」の使徒のオマージュなのが嬉しい。「JAWS」に人物を当てはめたっていうのも言われないと気づかなかった。他にも映画ヲタクなジョーダン・ピール監督の映画ネタが沢山詰まってました。SF版「JAWS」だと思って見ても面白いですね。
