『見終わった後に何だったんだろうと考えてしまう作品』
牧場を営んでいた父はとある日に空から落下物に当たり亡くなってしまった。牧場経営が上手く行かなくなってしまったところ、ある夜不穏な現象を目の当たりにしてしまう…みたいな映画。
6章ほどに分けられた章仕立ての作品で、序盤から不穏な何かが見え隠れして不気味さが続く。
チンパンジーが暴走して事件になってしまうシーンは靴が垂直に立っていて、違和感がありながらも目の離せない印象的なシーンになっている。
靴が十字架で、その前の女性が生贄見たいにも見える。
主人公は寡黙な感じで商談が苦手な職人タイプ。妹は手広く色々やって主人公とは真反対のタイプ。
その2人が謎の飛行物体を撮影するんだと団結し少しずつ仲が修復していくような様はとてもよい。
様々なシーンがあるがどれも考察できたり、オマージュが感じられる考え込まれた感じでどのシーンも本当に絵になる。
飛行物体の造形や設定なども既存の価値観を活かしつつも昇華させたような感じで感心させられる。
最後の戦いも迫力がとんでも無いし、ここからどうするんだ?と展開が読めない内容でずっと楽しめた。
今まであったようで無かった良質なパニックムービーでした。