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犬も食わねどチャーリーは笑うのneigeのレビュー・感想・評価

3.4
「旦那デスノート」…インパクトのあるワードから、最初から最後までブラックユーモアとドタバタで突き進むのかと思いきや、後半風向きが変わり温かな人間味が覗ける展開に。2つの話しをみた気分になりました。

舞台挨拶回での観劇のため、監督からのコメントも直接の聞けたのですが、監督が「多様性を盛り込んだ」と仰ってました。それぞれの価値観、個の意見、家族の単位、立場の視点がモザイクみたいに触れていて、色んな場面でそれぞれの立場の人が共感、理解できたりするかもと思います。
ただ、どれもが一瞬の欠片で多様性というより色んなパターンをなぞっている感じで詰め込み感も。

ラストは主人公たちなりの大団円…なので、観ている方はモヤっとしたり、?となったり、理解できたり、色々思うかな。箱入り息子の恋も台風家族もなんとなくザラっと終わってて、あー市井監督作品だなあという感想。

香取慎吾は人の良さとウザさと鈍感さをちょうど良く体現してたし、岸井ゆきのちゃんは鬱屈した少し若い奥さんを好演したとおもいます。
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