通りすがりのいがぐり

オカムロさんの通りすがりのいがぐりのレビュー・感想・評価

オカムロさん(2022年製作の映画)
4.5
エクストリーム特製激ウマ闇鍋

検索すると首を狩りにくる妖怪オカムロ。そんな妖怪が現代社会にコロナウィルスのように現れ始めたら…?
というなんともへんてこりんな映画の配給・製作はみんなお馴染み(または色んな意味で注目されてる)エクストリーム。エクストリームだと知れば「なるほど!だからこんな映画なのか!」と納得のいく作品がやけに多い作品を配給しまくるあの会社だ。今年12月に真・事故物件2の公開前に自社製作の2作目として爆誕した今作だが、これまたまたトチ狂った首刈りエンタメ闇鍋映画だった!
予告で映されたモザイク越しのグロ描写は中々の気合いの入れようで、バカみたいに首が吹き飛ぶしバカみたいに血が噴き出るしでお祭り騒ぎで観ててとっても楽しい。ドラマはあるかないかの瀬戸際に立たされてるくらい危うい存在感だが・師匠特訓・復讐劇・サイコホラー・小さな秘密組織とやりたい事を全部やってやろう!という意地を滲み込ませてたお陰でこれまた楽しめた。
確かに荒削りは目立ってしまうが、これが長編初監督だ。OKどころか花丸&最高の長編デビューじゃないか!80分未満と短い時間でやりたい事全部撒き散らしてできる全力をやってのけたエネルギッシュで「俺は今面白いエクストリーム作品を観てるぞ!」と謎の自信が湧き上がる闇鍋映画。是非、ご堪能してほしい。ついでにハードコアお経でノリノリになってほしい。