ボギーパパ

レジェンド&バタフライのボギーパパのレビュー・感想・評価

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)
3.7
劇場2023-9 熊P

『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督作品。なぜかこのシリーズは最後の一作以外ぜんぶ劇場鑑賞している。なぜだろう?

そして脚本が『コンフィデンスマンJP』の古沢良太さん。こちらもなぜか劇場でシリーズ全部観ている。なぜだろう?

東映70周年記念作品。威信をかけての作品ゆえ、宣伝でキムタクも綾瀬はるかさんも稼働しまくり。そりゃ〜拝見しないわけにはいかんですなぁ。
誰もが知っている信長の興亡の話を、どうやって料理したか、、、

「これが今様だでヨォ」台詞そのままに冒頭の展開はかなり今様。私は名古屋勤務経験がある。キムタク、はるか様の尾張弁、岐阜弁はなかなかのモノ(^^)
(1549年に祝砲撃ち鳴らす儀礼様式が存在したか、鉄砲がそこまでの数揃えられたか、、、などという野暮はいいっこなしで(^^)

かなり現代風の展開。
どこかで観たような、、、
地方の中小企業の2代目と、そのライバル企業の一癖あるマムシ親父が吸収合併狙いの政略結婚のため送り込む娘の物語。しかしこの結婚がとんとん拍子に発展的転がりを見せ、世界進出まで狙える大企業に急成長、、、世界に冠たる新社屋かなんか建てちゃって、、、
急成長の歪みからコンプライアンス違反あり、社内の裏切りあり、、、
といったストーリーの現代劇を観ているようだ。脚本の力はさすが!

そして、さすが威信をかけた東映70年記念作品。セット、小道具、CG、メイクなどへのお金の掛け方は凄そう!
最近流行りなのか、戦のシーンを極力減らし、予算のかけどころを選び、陳腐な時代劇にしていない点も好感が持てる。捨てるところと掛けるところの選別がよくできている。

もちろん役者に投下された予算はいかばかりか。
①キムタクに関して言えば、冒頭はいつまで経っても木村拓哉と思ったが、苦悩に苛まれるシーンからラストにかけては凄み溢れる好演
②綾瀬はるかは、まぁ美しい!とにかく美しい。最後の最後まで美しい
③昨今のドラマは脇を固めるベテラン女優の好演が見ものとなっている作品が多いが、今回は中谷美紀が全て持って行ったような気がする。あの尾張ことばは板についている。大河ドラマで、おね役やってましたよね?
④エンドロールでわかったが、斎藤工!
えっ?えっ?えーーーーーー?でした。
⑤宮沢氷魚の明智光秀は、、、新解釈(^^)
そしてちょっとデカ過ぎない?

とやや長めの尺ながら、飽きずに楽しめました。東映さん70周年おめでとうございます㊗️
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