ジェイティー

レジェンド&バタフライのジェイティーのレビュー・感想・評価

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)
3.5
信長と濃姫は結婚初夜いがみ合っていましたが、時が経つにつれ天下統一に向けて絆が芽生えていく、しかし魔王となった信長の心を取り戻そうと濃姫は躍起になるも死の運命からは逃れられそうにないお話。

木村拓哉久々の映画作品
興行収入は見込めそうにないだろうなぁと思っていましたが、
物語自体はそこまで悪い印象ないです。
それは木村さんが子供のころから大好きという小生にとって忖度はあったかもしれませんが、それでも良いなぁと思える箇所はきちんとありました。
そもそも168分という長尺で合戦などのアクションよりダイアログの方に重きを置いているのは少々退屈しないかと不安でしたが思っているよりも短く感じましたのは編集がとても上手かったのでしょうね。

濃姫を演じた綾瀬はるかは最近ではもう可愛いとか綺麗とかあまり思わなくなっていたのですが、ファーストカットの美しさは素直に凄い・・・と小学生の感想みたいに思いましたね。
大河ドラマだと事情は変わってくるのですが一本の映画(ましてや東映70周年記念作品)で信長と濃姫を中心にした物語に全振りするのは中々思い切ったことをしましたね、お金かけた合戦シーンは観てみたいとは思いましたが20億じゃ流石にハリウッドでも無理でしょうからねぇ
どうも70周年の割には少なくないかなと個人的には感じていました。

木村さんの魅力は個人的に声が良いとおもっておりますので魔王となった信長の低くドスの効いた声は映画館で聞けて良かったですね。
今回良かったと思えるのは明智光秀が信長を討つ理由ですかね
この辺の解釈は文献や作品等で様々でしょうが僕の今の気持ちとしては本作の解釈が一番スッキリしました。

本作では蝶が死の予感と、もしこのまま逃げ切れたたら・・・と胡蝶の夢っぽい感じで描かれていましたが実際信長は生きていたら何をしていたんですかねぇ、今まで考えたことがなかったのでそんなことを考えながら劇場を後にしました。

「ずっと好いておった・・・」
冒頭でも書いた通り幼少期より木村さんを好いていた私からするとちょっとだけエモく感じちょっと泣きそうになったのは秘密です。