ドローンカメラが島の美しい景色を映すために効果的使われていた。それだけで癒やし効果。
この作品の為に俳優に復帰したタケヒロ役の富岡涼が凄すぎた。演技は子役の時と変わらず上手いがもうその存在感が。本当に普通の一般人に戻っていたから普通の人がただそこにいるという説得力。この人の演技と比べると、やっぱり他の人は「芸能人」であり芝居をしてる「俳優」なんだよな…って逆に浮いて感じてしまう。
富岡さんをこの作品限定で復帰させたことのみだけでもほぼ成功と言って良いと思う。
相変わらず笑わない時任三郎とタケヒロのシーン、会話もほとんどないけどものすごく濃密なシーンの連続だった。この２人のシーンと同じ位他のシーンも引き算すれば良かったのに、これで完結ということを意識し過ぎたのか、全てのシーンで主要キャストを話の成り行き的に無理があるのでは？という所にも無理矢理画面にぶっこんで来る。
台風の後の診療所のシーン、あれはないだろう、、さすがにやり過ぎだろって冷めてしまった。
息吹き返すのもなにそれ、、この作品では人を死なせてはいけないみたいなルールでもあったわけ？？
あと執刀医があんな虫の息で、手術される方としては怖いよな？
高橋海人が研修医として登場するが彼が昔から抱えている離島医療の問題点をはっきり浮き彫りにする。これはとても良かった。
しかし彼の問題提起に対する答えはこの作品ではっきり答えは出る事は無かった。それだけ根が深い問題であるという事だろう。
私は個人的にはラストシーンのあのような描き方はあまり好きではない。
リアリストは見ない方がいいやつですわ。
