NaomichiTamiya

Dr.コトー診療所のNaomichiTamiyaのレビュー・感想・評価

Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)
3.6
primeにて視聴

かなり以前にコミックを読んではいたものの、その後あの人らはどうなったのかを何も知らないまま観てみたところ、コトー先生が随分と白髪頭でいつの間にこんなに歳重ねられたと感慨深い気持ちで観ていたら、コトー先生が彩佳さんと結婚していたという事実にまず驚くとともに、その彩佳さんのお腹には二人の子供までいるというから二度びっくり。2人って何歳なんだ。

最近みた吉岡秀隆さんは、ゴジラ-1.0で、雄弁な学者さんを演じていたものの、今作では歳を重ね、ずいぶんと丸くなってしまった印象。役どころにより、その人の生命力などを変化させられるものだから感心する。

私の知る島民のその後の厳しい現実や、これでもかと言うほどの大混乱が、巻き起こるのだが、生命力を削って医療に従事する先生に対して、過酷過ぎる試練をぶつけてくるというのは、幾分やり過ぎなんじゃないのかと同情を禁じ得ない物語に突入していくのだが、後半はまさにパニック映画さながらの展開に。

ラストはもう悲劇というしかない事態になるも、なんだか最後は、狐に巻かれたみたいな展開となり、結局は、我慢、根性、奇跡、為せば成る、という風な感じの最後。

良い作品なだけに、もう少し丁寧にまとめてくれてもいいのではと思う。あとは、ご想像にお任せします的なところは、端折り過ぎでした。

まぁ、映画だからねぇ。

漫画原作の映画だからねぇ。

今、いろいろあるしねぇ。

夢オチじゃないだけいいのだろう。

モヤモヤしないけどモンモンする。
NaomichiTamiya

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