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イチケイのカラスのkanisのネタバレレビュー・内容・結末

イチケイのカラス(2023年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

ドラマ版一気見して、期待していたので少し残念だった。

キャラクターは楽しいままで、
坂間さんが弁護士という設定の変化も悪くなかったけど、
話をデカくしすぎて現実味が薄れすぎた。
序盤は楽しめてたけど解決編が弱すぎて。
逆転の展開は良いのだけど、
汚染を認める件が明らかに証拠不十分。
物証は車に付いてたのだけだと
思うんだが、工場のものと特定出来ないと想うんだけど。
結局状況証拠からの自白に依存した判決に見えてしまいげんなり。
ドラマが好きだったのは、かなり決定的な物証があった印象が有るんだけど。

わかった真相も、ローカルなサプライチェーンを、一部の人間の暴走で汚染を見逃してただけ。「規制が急に変わった」とか言ってるが、命に関わる健康被害が出てるんだったら正しい規制だし、逆にナイス判断じゃねーかと。親玉の企業の対応力が足りなかっただけだし、よそ者の子供は黙殺しようとしておきながら、いざ身内に健康被害が出たらもう無理だとか、 事件として非常に薄っぺらい。
船舶の事故との関わりについても、関係あるのはわかるが、大臣が辞任するほどの決定的な証拠はちゃんと語られない。

入間さんの傍若無人は、グゥの音も出ない決定的な証拠によってのみ説得力が生まれると思うので、
状況証拠に近い物証から何となく自白で解決みたいな流れが納得行かなかった。ドラマの時も粗さはあったけど映画でちょっと許容できなくなってしまった。

ラストで、映画としてのメッセージなんだろうが、入間と坂間のダラダラとしたセリフで全部説明するみたいなのも詰めが甘い。この二人の関係性で、このタイミングで会話する内容なのか?という不自然さが気になってしまった。

シリーズ化したいんだろうけど、
残念ながら今後への期待は薄以下もしれない。
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