ディズニー100周年にドシンプルな物語を持ってくる率直さは嫌いじゃない。
だが、予告以上のドラマもスペクタクルも捻りもなく、かなり退屈。ミュージカルシーンも、歌自体は悪くないもののその場のノリでしかなく何も物語に寄与しないどころか、話が停滞してしまっている。
「願いを邪魔するのは悪」というメッセージは伝わるものの、「信じ続ければ願いは叶うのか？」「待ち続ければ願いは叶うのか」という問題提起に対しての回答もおざなりで何とも半端。
ポリコレに配慮しすぎた結果、“普通の"ヒロイン像を作りたかったのだろうが、それもあまり上手く行っておらず、こちらも中途半端。
ワンダーもファンタジーもドリームもない記念作だった。
