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ザ・ウォーターのさのレビュー・感想・評価

ザ・ウォーター(2022年製作の映画)
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災害が多い地域の民話は突き詰めると防災意識や自然との折り合いに帰着するものだが、母から娘へ物語として何度も語られることで、多感な思春期の研ぎ澄まされた身体にはそれ以上の感覚を持たらす。
こういった神隠しや人身御供って常に女性の行動が制限されるものだと思うけど、伝承の口ぶりはあくまで軽やか。クラブや村のいたるところでつるんでるシーンが豊富で若者映画としても楽しく、フォークロアというちょっと不思議なモチーフとうまく融合して独特な雰囲気を作り上げている。水辺がある町の空気感がよい。
これ観た後に天気の子見たら面白いかもな。TIFF3本目。
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