hanano

彼方の閃光のhananoのネタバレレビュー・内容・結末

彼方の閃光(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

予告だけで楽しみにしていたので、予備知識をほとんど入れず鑑賞。
映像と画角がとにかく素晴らしく美しかった。劇場での鑑賞をおすすめする。

光の目線でモノクロ世界で物語が進む。
歳をとり、光が色彩をとらえることができるようになる。一つ一つ色を確認していく展開も色覚が拓けていく感覚がよく表されていた。思い出の若い頃の記憶までも鮮明に色づいた瞬間、たまらない気持ちになり涙があふれた。その映像が綺麗なこと!海の青、空の青、ロザリオの水色、頭に巻いたタオルの赤、傘の赤。

2部が長めに感じたが、結末を考えると丁寧に描いた理由がわかる。若い頃の強烈でその後の人生にも影響を及ぼすような鮮明な記憶だからだと納得。
2023をこの作品で締めくくれたことを幸せに思う。戦争をテーマにした作品を続けて観たが、こういう描き方もあるんだな。戦争はダメなものはダメ。

見終わった後に希望の余韻、感謝しかない。
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