このレビューはネタバレを含みます
幽霊なのか悪魔なのかハッキリしろ。
原題は「Titanic666」と書いていて冒頭には「Titanic Rises」…どっちやねん! 儀式で悪魔呼んだの? 降霊術なの? どっち!? 気になるところが多すぎる。
映画「タイタニック」の悲劇をネタにしたザ・不謹慎B級映画。これはB級でしょう。アサイラム製作ということで納得、さすがモックバスター製造会社。
造船に10年かかったタイタニック3号がいざ出航! え? タイタニック2号もあったん? あ「タイタニック2012」がそうなんですか、そうですか…続編かい! 知らんわ! 配信してよ!
とはいえ、始まって30分くらいはしっかり見れる。有名インフルエンサー夫婦に、海底に沈んだタイタニック号から回収した遺品で儲けようとする教授。積荷に潜り込んで不法乗船した謎の女。この初代タイタニック号船長の曾孫である女以外は、警備員のジョセフ・ガット氏くらいしかパッとしない。
特にキャラクターに思い入れもなく話が進み…進み…進…まねぇな!? 話進まねぇな!? 謎の女の儀式が始まってからしばらく、特に何もない。不穏さもあまり感じない。幽霊がチープ過ぎて恐くない。無い無い尽くしで後半の失速が凄まじい。
褒めるところもあるんだけど、とにかく幽霊のチープさが際立ってしまう。幽霊の姿が恐くないし、襲い方もワンパターンで、最後は初代船長が曾孫の体に憑依し、謎のゴーストパワーで人間を蹴散らしてジ・エンド。
船が氷山にぶつかった後のパニックパートも皆がわちゃわちゃしているだけで、ドラマがない。「タイタニック」の展開に準えてはいるものの、それだけ。
酷評するほどでもないんだけど、面白い部分があるわけでもなく微妙な作品でした。
エンドロールでしっとり曲を流すな。