資本主義成立〜大量生産までの欧州の時流をストーリーに組み込み、同時にその歴史を痛烈に批判した内容。
「すみっコぐらし」の映画としては申し分無し。
知らない人でも最初にキャラクターの概要を説明してくれるので初見でも問題ないと思う。
工場で働きはじめてから、すみっコ達が段々と管理されていくプロセスは幸せな画ではあるけれど不穏な雰囲気を醸し出しているのは良い。
最後の黒幕とすみっコ達との掛け合いも、20世紀的な考え(大量生産・大量廃棄)と現代的な考え(サステナビリティ)を比較するような構図になっている
黒幕の行動原理に泣いてしまう大人は十分にいると思う。
色々言ったけど子供向けのアニメなので大人がわざわざ映画館で観るものではない。