けべん

バイオハザード:デスアイランドのけべんのレビュー・感想・評価

3.7
物語は完全オリジナル。主人公サイドの登場人物は、バイオハザードシリーズの歴代主人公5人と懐かしいメンツが勢揃い。
『ディジェネレーション』、『ダムネーション』、『ヴェンデッタ』、『インフィニット ダークネス』に続くフルCGシリーズ5作目。時系列ではゲーム版『6』と『7』の間、フルCG版では『バイオハザード: ヴェンデッタ』の1年後の世界観らしい.最初から観続けるとかなりの映像の進化が見てとれる.

タイトルの"デスアイランド"とは、アルカトラズ島のこと。刑務所の歴史を持つが、今は観光名所.舞台が実在するところだけに、CGだからこそできる話になっていた。

映像が終始綺麗.ただし、内容の起伏がなくぜんぜん盛り上がりがない.
・ウイルス兵器の感染方法は、バイオハザードの中では新しい仕組みを取っていた.しかし、この仕組みは賢すぎたのだろうか、簡単に扱われていた印象が強い
・バイオハザードの見どころであるボスとその用心棒がイマイチだった.ビジュアルが良かっただけにもう一捻り欲しかった.
・戦闘シーンもあったが、これも盛り上がりに欠けた.敵がどう強いかを、容姿や行動から読み取るしかなく、情報量が限られていた.また、都合よく強い武器が多かった
・ゾンビ映画だと、ワクチンの入手や接種に至るまでの過程でかなり苦労するイメージだが、本作はそこがスパッと終わっていた.

原作(ゲーム(0-4))好きに向けた作品といえるかもしれない.映画のアリスシリーズが好きだったりゲームをやっていなかったりすると、気づくポイントや懐かしむポイントが少なくてイマイチだと思われる.
それでも、見どころは少ない.すべてが上手く行き過ぎているように見えたからかもしれない.うまくいっているように見えた原因として、主人公級5人が多くてそれぞれが強すぎたのかもしれない.