KoheiFukuda

AIR/エアのKoheiFukudaのレビュー・感想・評価

AIR/エア(2023年製作の映画)
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見せかけで世界を支配した白人主導の資本主義の虚構への痛烈な批判。本当によくできてる。アフリカ系アメリカ人を白人が金に変えてく物語。キング牧師のスピーチのくだりをソニーが真似して成功するなんて小ネタもよく仕込んだなと。実際にはどこまでリードしてたのか疑問も出ているソニーが主役で、ジョージが脇役なのも、意図的な気がしてきた。

始まりからDire Straitsの「Money For Nothing」で、これをよくナイキがマイケル・ジョーダンがOKしたなと笑 そして、劇中でもその言及がまさにあるが、レーガンの選挙キャンペーンで使用されたりと、完全にミスリードされた国威高揚曲の象徴、Bruce Springsteenの「Born in the U.S.A.」で終わるのは完全にこの映画自体への皮肉だろう。