GODZILLASAURUS

ブラッド・チェイサー 呪術捜査線/ブラッド・チェイサー 沈黙の儀式のGODZILLASAURUSのレビュー・感想・評価

3.0
「ミステリー要素は無い」

ネタバレあり


サイコ系のサスペンスなので、犯人を見つけ出すという展開を期待したいところだが、犯人は最初からわかっているので、ミステリー要素はほぼなしで残念。
古来では、アフリカの祈祷師は戦士を強化する儀式を行うことがあり、それには人間の臓器や体の一部を使うという設定で、現代では権力者や金持ちが自らを強くしたり、願望を叶えたりするために闇ルートで祈祷師にこの儀式を依頼しているという設定。

犯人の祈祷師がとにかく強いというイメージしか残っていないほど、物語の発展性はなかった。サクサク進行しすぎて、恐怖感や不気味さもそれほど無い。
モーガン・フリーマンは演じているアフリカの儀式などを専門としている大学教授は怪しい雰囲気のあるいいキャラだったので、彼と犯人をもっと結びつけたり、彼が最後に行うことを匂わすような前振りや伏線があれば、物語として面白かったかなという気もする。

ラストまでは、よくある出来がイマイチなサスペンスで星2.5くらいかなだったが、モーガン・フリーマン×段ボールの贈り物というラストは、色々におわせる。教授は、送った犯人の目玉を主人公刑事が食べることを予見していたのかな? 祈祷を完結するには、祈祷師か依頼主かのどちらかが殺された人間の一部を食べなければいけない設定だったが、やはり自信が弱い人間だと思い苦悩していた主人公は、もう限界を迎えていて藁にもすがる思いで食べたのか。よくわからない表現だったが、なんとなく嫌いじゃ無い終わり方だった。星3.0
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