Maoryu002

黄昏のチャイナタウンのMaoryu002のレビュー・感想・評価

黄昏のチャイナタウン(1990年製作の映画)
3.4
1948年、探偵ジェイク(ジャック・ニコルソン)はバーマン(ハーヴェイ・カイテル)が妻キティ(メグ・ティリー)の浮気現場で相手の男ボディーンを射殺する現場に居合わせる。ボディーンはバーマンの共同経営者で、事件は石油会社と繋がっていく。さらに、盗聴テープにイヴリン・モーレイの名前が登場し、ジェイクはただならぬ陰謀を感じ始める。

サスペンスの最高傑作「チャイナタウン」の続編を、なんとジャック・ニコルソンが監督するというから驚きと不安を胸に劇場へ向かった。
が、うーん、物足りない。

2時間超が長く感じられ、終わってみれば闇もあまり深くなかったような。
せっかくキャサリンという前作のネタを使うなら、もっと効果的に衝撃的にやって欲しかった。

前作の水に代わって今回は石油を絡ませ、実は本質は歪んだ血縁がもたらす悲劇という構成は良くできていたと思う。ほじくり返しても誰も幸せにならない秘密ってあるんだよなー。

前作との比較でいうと、ノア・クロスというとてつもない化け物が不在だったのが大きかったんだろう。
決して監督ジャック・ニコルソンだけが悪かったとは思えない。

出演者も謎めいたハーヴェイ・カイテルにイーライ・ウォラック、フレデリック・フォレストと文句なしだったし、メグ・ティリーというキャスティングは特に良かったと思う。

それでもやっぱり、物足りない!
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