所謂“水戸黄門モノ”は日本人にとって永遠不滅の勧善懲悪、愛すべきマンネリ時代劇です。歴代錚々たる名優が水戸光國を演じ、その両脇には時代の売れっ子の男優が助さん格さんを勤めてきましたね。
この作品は当時TVドラマシリーズとして絶大な支持を受けていた東野英次郎、里見浩太朗、大和田伸也トリオを主役に据えた“東映版東野黄門さま”映画です。
TVドラマの倍の1時間半の尺を、前半と後半に二つの立ち回りを描く事でダレることなく期待通りの悪者退治を楽しむことが出来ました。
そして忘れてはいけないのが脇役陣の豪華さで、三船敏郎、竹脇無我、ハナ肇、植木等、谷啓、かしまし娘等々、昭和を彩った懐かしい顔を見られただけでも観た甲斐がありました。