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赤胴鈴之助 新月塔の妖鬼のNNNのレビュー・感想・評価

赤胴鈴之助 新月塔の妖鬼(1957年製作の映画)
2.8
5作目らしい(視界に入ったのを適当にチョイス)。

役柄の見た目からかけ離れた幼稚な台詞・リアクション(線引きのためにか、ボス格だけはいくらか賢かったりする)。おそらくは小学校低学年が見ても誤解が無く伝わるよう善悪のレベルを演出しているのでしょう。

面白がれる要素はほぼほぼ無いんですけども、日本映画最盛期のスタッフの力はひしひしと感じます。役者の身のこなしだとか、セットの質感、フレーミングの的確さ、そういうのだけで"見れちゃう"凄味はある。何とまあ歪な作品よ、、。

顔に痣のある刺客が二度め、三度めに闇の中からあらわれるときの、覆い被さる闇の感触よ。

とはいえ、母親が人質に取られたあたりの駆け引きの陳腐さには参って、「もうええかな」になってきましたが。

ラストにちょこっと出てくる新月塔は何なのでしょう(序盤の燃え盛る屋敷と比べちゃうと尚更)。超能力(??)であっさりと崩れ去るハリボテの塔。
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