ビニールハウスのキヨのネタバレレビュー・内容・結末

少年院に入っている息子ももうすぐ出所。親子二人で暮らすために、新居を探す主人公。訪問介護で通っている家は、旦那さんは全盲だがある程度自身のことは出来て優しい人格者。奥様の方は痴呆症が進行しており暴言や暴力が目につく。主人公は文字通り一生懸命働くのだが、事故で奥様を殺してしまう。息子との新居は決まり、出所も目の前。息子には自分が必要なんだと、旦那様が盲目なのをいいことに、奥様の死をなかったことに。自身の母親を奥様に見立てて、なんとかやり過ごそうとするも…………

日本の宣伝はまじで的外れすぎて、酷いなと思った。
主人公が悪人じゃないだけに、全てがぐだぐだでよかった。最後の方は、ピタゴラスイッチかってくらい連鎖的に死人が出てて面白かった。
まず旦那様が、自身の痴呆が進む前に、奥様と心中することを決意。主人公の母親をそうと知らずに殺す。旦那様は自分の痴呆が進行してると思ってるから、感触や声は妻ではないと思いつつも、これも痴呆のせい、早く死なねばとなる。
主人公と肉体関係を持ってた男は、自傷更生セミナーで知り合った若い女の子に手を出してて、主人公の何気ない一言でこの女の子が、男の殺害を決意。
最後に、奥様の死体ごとビニールハウスを燃やすんだけど、親に黙って出所していた息子が実は中に隠れていて、そのまま焼死。
なーんにも救いがないいい話だった。