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サンクスギビングのスワットのレビュー・感想・評価

サンクスギビング(2023年製作の映画)
3.7
2024年1本目 映画館にて鑑賞。

イーライ・ロス監督によるスプラッターホラー映画。
事前情報として、『グラインドハウス』内におけるフェイク予告を実際に映画化したというのを入れただけ。
予告編を見る限りかなり気合を入れて観に行くしかない(グロ描写等)と感じていたが、思いの外グロ:5 ホラー:3 サスペンス:2 ぐらいの割合に自分は感じ、程よく楽しめたなという感想。
“感謝祭”という題材である為、日本人の自分にスッと入って来るか心配ではあったけれど、冒頭のシーンで一気に映画の世界に吸い込まれた気分になった。
“ライトマート”なるショッピングセンターのブラックフライデーを控え、我先にと血走った表情をし、暴徒化する住民を見て、思わずニヤけてしまった。案の定多くのの犠牲者を生んだ事件となり、これをきっかけにこの登場人物達がどんな仕打ちに合うのかとワクワクしてしまう。
しかも主人公を含めどの登場人物達もどこか行け好かないというか、ムカついてしまう側面を持ち合わせている。
そう思うと、1番感情移入できるのはジョン・カーヴァーの仮面を被った犯人だったかもしれない笑(理由もわかりやすかったしね)

こういうスプラッター的な映画は殺し方・殺され方大喜利でもあると思うので、予告編を見た時にこれ以上どんなアイデアが見れるんだ⁈とワクワクしていたが、予告を超えるものはなく少し残念…
自分の中では2人目の犠牲者と予告にもあった巨大オーブンレンジが性癖にドンピシャ。
カメラアングルも少しスタイリッシュそしてクールに映しているのがGOODでした。

また犯人の目星も途中のあるシーンでついてしまい、どんでん返し感はあまりなく、そのままフィナーレへ。というか敢えてこの人だよーって教えてくれているかのようなシーンも多く、そこも少し肩透かしくらってしまった。(学校のシーンとかね)

個人的なツボにハマったシーンが
①ブラックサバスのくだり
②大学でのレポート発表会の髪サラサラ腹筋バキバキくん
③エンドロール後のオフショット

①は自分もメタルを聞くタイプなので、こういうファンいるいる!と首を縦に振ってしまう。
②は海外のスクールの中に日本のお笑いセンスが入ってきた感覚になって、ずっとニヤニヤしてしまった笑
なんかこういう雰囲気で女はべらしてる奴いるよね!うんうん!
③は本編中は何気なく見ていたシーンが、これを見た後には大好きなシーンへと様変わりしちゃった。

終わり方的にもまだまだ終わらなそうと感じたが、どうやら続編制作決定しているとの事。
今度はどんなアイデアが見れるかなぁと既に楽しみ。
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