面白かった。
グループの存在は前から知っていたが、熱心に追っていなかったのでなぜ発表曲が少なかったりメンバーソロでの活動が無かったりというのが今作を見て彼らが置かれている状況から理解できた。日本だとギャングスタラップよりもストーナーラップによる（主に若者の）社会への影響・変化が大きい気がするのでそうした差が見られるのは面白い。彼らは自分達が置かれている状況や日常を音楽を通して描いているだけでそれを利用してアートとして昇華させようとポジティブな姿勢を見せているにも関わらず、社会は暴力を助長させていると見てしまうのは相容れない。Kendrick Lamarですらそんな事を言われてきたわけだからヒップホップと社会が対立してしまうのはいつまでも解決しない課題だがそういう姿勢こそがまさにヒップホップ的とも言える。
