当時としては最先端だった映像技術、素晴らしいです。子供の頃に描いた夢のような未来世界が実現されていてワクワクします。
無機質でバイキン一つなさそうな清潔感あふれる映像。
やっぱりキューブリック亡き今となっては、映像に関してはスピルバーグが一番なのかなぁって思わずにはいられません。
キューにオマージュをささげているように感じられる箇所も少なくありません。
光の調節の仕方とかスピらしさを出しつつ、キューの影響も感じられるのは私だけかな。
未来世界の紹介を含めた幕開け。
思いっきり笑わせてもらいました。真面目で気取ったトムが立体映像を操作するシーン。おかしすぎる。
デキる捜査官って感じでカッコ良くハイテク機器を使いこなしてる姿、なんだけど、変なんです。
後々の演出などを考えるとこのシーン、スピは少し狙ってたのかなと思いました。
笑っていいものか戸惑うちょっとしたギャグシーンがけっこう詰まってるんですよねぇ。スピの笑いのセンスほんま悪趣味。(褒め言葉)
ストーリーはまったく知らずに観たんだけど、途中でブレードランナー的、PKディック的な匂いを感じました。エンドロールでPKディックと出て超納得。
長いわりに最後までけっこう楽しめましたが、スピルバーグが監督している作品として観るとちょっと物足りないというか、もっとやれたんじゃあ?と思ってしまいました。
小難しく考えるような話でもないので横になってダラーンとしながら鑑賞するのにちょうど良かったです。