しおんaka真田詩音

ザ・マペッツのしおんaka真田詩音のレビュー・感想・評価

ザ・マペッツ(2011年製作の映画)
5.0
一度くらいはこのカエルをみた事が
あるのではなかろうか、
彼の名はカーミット。
過去ににめちゃくちゃ人気者だった
人形劇コンテンツのおちゃめなリーダー。
私は子供の時に
マペットのクリスマスキャロルで観た。

もちろんコメディだし、
人形達はみんな個性的でかわいい。
それだけじゃないのがこの映画で、
旬は過ぎたとか落ち目だと言われたマペット達が、
思い出の劇場を取り戻すために
もう一度ショービズに挑戦する話。

懐古なんだろうなこれも、
めちゃくちゃ泣けちゃう。
全体的に漂う切なさがあったな〜。

自分たちはもう人気なんかないと
諦めるカーミットに、
こんなにも自信をつけさせてくれて
成功に向けて鼓舞してくれる
ウォルターというファンがいてくれたこと
本当に良かった。

そして、ウォルター自身も、
辛い時にマペッツに救われた事があるという事。
そしてマペッツに仲間として迎えてもらって
今まで抱えていた疎外感や寂しさを手放し、
求められる嬉しさを知ることになる。
憧れていた相手に仲間として受け入れてもらう事、ウォルターは自信を持つ事ができた。
泣けちゃって仕方ない。

人生に寄り添う素晴らしいエンターテイメントがあることの素晴らしさよ。

ファンがいて、エンタメがあって
双方がいないと成り立たないのだな。

子供向け映画のフリして、
アラサーにこんなに
グッと来るとは思わなかった。
いろんな人に勧めると思います。