自主映画単館上映からの大ヒット。徹底的にわかりやすい構成と、観客を惹きつける主人公。山口さんは文句なしに「好かれる主役」で、見事な存在感だった。
斬られ役の“お仕事映画”としても、非常に完成度が高く、業界へのリスペクトも感じられる。
ただ、終始コテコテの関西弁(服部平次のそれに近い)で押し切るテンションと、わかりやすさ重視のコメディ演技には正直ついていけなかった。。
展開や題材も既視感があり、アカデミー最優秀賞まで駆け上がったのは、「ブーム」を重視する日本映画界の傾向を感じてしまった、でござる。