《映像美が印象的》
厳かなオーメンらしさ、仄暗い修道院
死が訪れる時の圧巻の人物描写
陰謀渦巻くローマ・カトリック教会
女性が"獣≒教会関係者"から受胎させられる恐怖映像は黒い袋を被った女性頭部と不穏な息遣いの描写に留めている点
交通事故ダメージを追った女性が超人的な回復、胎児の急速な成長、臨月を迎え破水し、獣のような咆哮描写
出産シーンの謎多き恐怖演出
《音響が効果的で惹かれる》
静謐な教会内で"祈りの囁き声"を左右のスピーカーで交互にゾクゾクと聴かせる
出産シーンにオーメンのテーマ曲
エンドロールにもオーメンのテーマ曲
《女性監督》
本作指揮は初の長編デビューとなった
アルカシャ・スティーブンソン監督。
ローマ・カトリック教会という重厚感を失わず、教会離れした世間を再び教会に振り向かせる為に"悪魔"を世に放とうと画策(自作自演)する教会の陰謀が、少なくとも十数年前から行われてきた"獣の血を宿す女"を秘密裏に造り、"悪魔の子(男児)"を産ませるという、神職でありながら傲慢な強権を発する愚かさと、隠蔽されながら育つ悪魔の子ダミアンを描く過去作に繋がる前日譚である。
