KazuAnn

港のマリィのKazuAnnのレビュー・感想・評価

港のマリィ(1949年製作の映画)
3.5
ジャン・ギャバンが言い寄る小娘(愛人の妹)に翻弄される役で、今一つ。彼は1904年生まれだから50歳前だがすっかり老人に見えてしまい、10代に見えるニコール・クールセル(実際1931年生まれ)と、年齢的バランスに欠け、犯罪的な印象を持ってしまった。

とは言え、殆ど笑わないクールセルが稀に見せる笑顔は可愛く、少女の様な容貌ながらチラリと見せる肉感的な色気、年寄りを心配もさせ翻弄させた挙句、妻の座を仕留めた際の大人びた表情等、彼女の魅力を最大限に引き出した演出と撮影には、拍手。

クールセルの若い恋人(嫉妬深くて気持ちが消えかけている)とジャンギャバンの愛人(ヒロインの姉、働かず寝そべってばかり)の男女関係が出来てしまい、それをジャンギャバンとヒロインが目撃してしまう展開は、いかにもフランス映画と思ったが、大きな期待感は外された。
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