映像観し者

おんどりの鳴く前にの映像観し者のレビュー・感想・評価

おんどりの鳴く前に(2022年製作の映画)
3.5
劇場で鑑賞。
ビッグ虚無。辛い映画を観た。
個人的幸せと他者の不幸を天秤にかけて生きるといずれ強者の作るシステムに絡めとられ、搾取する側になってしまう。する側で永遠にいられるかと言えばそんなこともなく、そこっていつ転落するかわからない。では社会システムに抗う個人の倫理はその前でどうなるのか、鶏が鳴く前に良心への裏切りをやめた彼が『そんなに悪くない』と言えたことは一見幸せに見えるが、そんなミクロな諍いが何を変えるでもないはずで、虚しい死体たちだけが残る。しんど。
英雄譚になりようがないグダグダな死闘とか、神はただ観ているだけというオチとか、どうにも既視感は覚えるのだけれど、見慣れない国の映画ゆえかその既視感のピントがバチっと合うわけではない。そんな不慣れな感覚も面白かった。
0件

    いいね!したユーザー

    映像観し者

    映像観し者

    2024年に開始。 劇場/配信/実写/アニメ/洋邦を問わず観た作品について感想を書きます。 評価は0.5刻みで行っています。 ・blog https://ranobekakisimono.hate…

    2024年に開始。 劇場/配信/実写/アニメ/洋邦を問わず観た作品について感想を書きます。 評価は0.5刻みで行っています。 ・blog https://ranobekakisimono.hatenablog.com/