名作をIMAXで観てきました。
今の時代でればルーキー×ベテランの刑事コンビ、聖書や七つの大罪などをモチーフにした猟奇殺人、というネタはありきたりな部類に入る設定だと思うが、この当時ではさきがけであり今のクライムサスペンスの礎的な立ち位置なのかもしれないと思いました。
しかしかと言って古臭さはなく、事件が解決せず進んでいく中で雨がずっと降り続くという粋な演出、グロテスクな描写も芸術的センスが光る。
スター性を放っている若かりしブラピと、それを抱擁する実力派のモーガン・フリーマンのバランスが絶妙。
決してスカッとする話ではないが、世界観や心に残るセリフの数々、印象的なキャラクター、最後のエンディング・エンドロール・音楽にかけてのセンスの良さには30年経った今でも圧倒させられる唯一無二な映画でした。