もにぃ

アメリカのもにぃのレビュー・感想・評価

アメリカ(1924年製作の映画)
3.5
グリフィスのアメリカ独立戦争を舞台にした史劇。
長年組んできた撮影のビリー・ビッツァーと、この作品の後に別れる。

ぶっちゃけ『国民の創生』の独立戦争版。
大陸軍側と英国軍側の両方に主要登場人物を置いて、どちらか一方を絶対善・絶対悪にはしない。
悪役は英国軍側の内部に置いて、相対的に大陸軍側が主役として描かれる。
この悪役の先兵としてネイティブアメリカンが使われているのも『国民の創生』における黒人と一緒。

時代的なものがあるとはいえ、ネイティブはいかにもな様相で描かれている。
『国民の創生』の時には人種差別と叩かれたけど、この作品ではそんな事はなかったみたい。
ネイティブは西部劇でも野蛮な悪役として描かれるし、差別的な法律もまかり通っていたことを考えると、差別問題に対して何かしらの意図を感じるのは穿ち過ぎ?

ちなみに悪役のバトラー隊長を演じているのは、若き日のライオネル・バリモア。
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