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なつかしき笛や太鼓のすずすのネタバレレビュー・内容・結末

なつかしき笛や太鼓(1967年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

昭和42年、香川県の塩飽諸島の小手島に赴任していた教師が転勤する為、島を離れる。息子(戦死した友人子)の高校進学を契機に、長年勤めた島を離れるのだ。映画は、13年前初めて島に赴任してから島の人々との軋轢、揺れ動く恋人との関係、そして、中学生のバレーボール大会での活躍を描く。

しかし、何故か、映画が描くのは、赴任してから僅か数年程度。予算が尽きて、後半をバッサリ削除したかのような驚愕の構成ですが、キネ旬ではこの年の第9位。世の中、そんなモンだな。
その分、バレーボール大会の場面が妙に長く、木下恵介監督らしさは微塵もなく、やや興醒める。

しかし、冒頭、先生を見送る島の船団が奏でる笛や太鼓は見事!
ワイドスクリーンのカラー撮影は見事で、海だけでなく、丸亀城も綺麗に使われているだけに、後半の構成が残念でならない。
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