ポップと水玉

ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場のポップと水玉のレビュー・感想・評価

4.0
「お前らは011だ」という作中のセリフが印象的。太平洋戦争で0勝、朝鮮戦争で1敗、ベトナム戦争で1敗。イーストウッドは戦争に勝てなかった世代なのだ。共和党のタカ派でマッチョな映画ばかり作っているイーストウッドだけど、主人公は男らしさの影に何かしらの傷を負っていることが多い。彼の作品に感じられるナイーブさは、すぐ上の世代が太平洋戦争で華々しく凱旋する姿を見ていながら、自分たちは勝つことができなかったという体験からきているのかもしれない。