yuricotti

約束の旅路のyuricottiのレビュー・感想・評価

約束の旅路(2005年製作の映画)
4.7
まずアフリカにユダヤ人がいたことを知らず、当然モーセ作戦なんて知りませんでした。
死ぬ思いで行き着いたスーダンの難民キャンプ。
イスラエルが空輸によりユダヤ人だけを聖地エルサレムへ帰還させます。

「行きなさい。生きて何かになりなさい。」と息子を手放す母。
息子はユダヤ人になりすまし、イスラエルへ行きます。


宗教問題、飢餓や人種差別、内戦、移民など日本にいたら関わることのない事なのでなんとも評価とかレビューを書くのに躊躇しますが。。
この映画はそうした問題だけではない、それらを越えた人々の絆や温もりも同時に表現しています。

自分を偽って暮らすシュロモ。
自分は何人でダレなのか。。
祖国はどこなのか。
色んな葛藤が彼を苦しめます。
そんな彼を優しく身守る人達。
特に養母の寛大な愛に心打たれます。


そうして成長したシュロモ。
でも彼は自分を忘れてはいませんでした。
血を流さずに国、人々を救える道を見つけます。
そして約束を果たします。

ラストの叫び。。
喜び、感謝と同時に怒りも感じました。
私も胸がえぐられる思いと、感動の涙が流れました。

本当、日本は何て平和な国なんだろう。
でもだからこそ、こういった映画を見るべきだと思いました。
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