バンディッツのけーはちのレビュー・感想・評価

タフガイのウィリスと神経症のソーントン、凸凹コンビで脱獄、銀行頭取宅に宿泊し朝イチの銀行で強盗。「お泊り強盗」として全米の人気者に。そこへ欲求不満の主婦ケイト・ブランシェットが押しかけて三角関係。最後に2人は公衆の面前で撃ち合って、共に絶命？──犯罪者をスターのごとくセンセーショナルに囃し立てるTVを軽く嘲笑いつつ、主要人物3人のキャラを立てて、典型的なクライムやロマコメ、ロードムービーのパターンを踏まえつつそれらを蛇行するように回避。ややクドくて中弛みあり、2時間のランタイムはいらない気もするが、カラッと楽天的な展開でユルく楽しめる90年代の気分を引きずった男2女1ロマンティック＆クライム・コメディ。