南洋でヨイショさんの映画レビュー・感想・評価

南洋でヨイショ

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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

4.3

ロン・ハワード監督ならではの奇抜なストーリーテリングを堪能できる秀作。

実直な作りでアカデミー作品賞を獲って然るべき逸品と思う。(アキヴァ・ゴールズマンの巧みな脚本が功を奏したとも言えるけど)
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.6

うーん。これは、

多少レトロな意匠を纏った画面が印象に残るだけの擬似インテリSF、

という印象。

この監督のファッショナブルな【味付け】以外、特に褒める点は見当たらない。

いかにも純文学っぽい
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ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

4.0

小6の頃ビデオで観て本気で怖かった映画。本作がモキュメンタリーだとはつゆ知らず、本当に起こってる事だと思っていたあの頃が懐かしい。

今観ると単なるコメディーでしかないのだが、ヘザー・ドナヒューの顔面
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.2

時代(60年代)の再現が上手く出来ており、主演した黒人女優三人も皆それぞれ魅力的。また脇役のケヴィン・コスナーも光っていた。💫

最近、映画を観ていると途中で飽きることが多いのだが本作は何とか最後まで
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サンダーバード(2004年製作の映画)

3.6

昔観たが、あのテレビ版『サンダーバード』がこれ程までにふざけたキッズ・ムービーに成り下がってよいのか…?と些か疑問に感じた。

世界の危機を救う為、今こそ国際救助隊が必要だ!と思わされる今日この頃。い
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ニューオリンズ(1947年製作の映画)

4.4

実は最近、あまり映画を観ておらず(疲れているせいか)一応音楽関連ものだったら!という事で拝見させてもらった。🎷

ルイ・アームストロング(サッチモ)とビリー・ホリデイが実名で登場している由縁もあり、心
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逆噴射家族(1984年製作の映画)

3.8

石井岳龍はパンクでアナーキーでぶっ飛んだ映画作らせると凄い技量を感じさせる監督だけど、たまにそれらがやり過ぎる嫌いもあり、作風そのものがインテリっぽいだけにあまりのふざけ過ぎたノリに心底ガックリした記>>続きを読む

第3逃亡者(1937年製作の映画)

4.4

ヒッチコック先生ならではの偶発的パニック、非現実性及び外連味溢れる展開が楽しめる一作。逃げて逃げて逃げまくる〜。

初期イギリス時代から主人公が組織に巻き込まれるパターンが多く、どこを切ってサスペンス
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ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

3.8

【軽トラトラ】

原作小説(『パイの物語』)はすでに読んでいた。さすがに名匠アン・リー監督なので律儀に映像化してくれた事は嬉しい。

わざわざ3D映像で体験する程の壮絶さは別段感じなかったが、どこかデ
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血を吸うカメラ(1960年製作の映画)

4.0

あのヒッチコックの『サイコ』よりも一年早く制作された英国産ホラーの佳作。監督は巨匠マイケル・パウエル。

稀代のカメラ小僧でストーカーという設定の主人公が只ひたすら気持ち悪い。イギリスにはこういう精神
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死霊のえじき(1985年製作の映画)

4.2

ロメロ作品としては大人しい小品といった感じもするが、前作『ゾンビ』に於いて大量消費社会の終焉を描いた後で今度はアメリカの軍事批判までやるとは!

さすがは反骨の映画作家。やたら血と内臓がドバドバ出てく
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

【魂を救え!】

一筋縄にはいかないマニアックな作風が売りのPTAだが、本作ではそんなマニアック志向が完全に空転していて興醒めする出来となってしまった。一杯食わされた。😭

前作『ゼア・ウィル・ビー・
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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

4.6

どうも最近(ハリウッドも含めて)ストレート直球勝負の映画よりもオタク/シネフィル受けを狙ったあざとい映画の方が増えた気がしてて、本作も正しくそれに該当する。

果たしてこの映画のようなレオス・カラック
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おかえり(1996年製作の映画)

4.3

これはたしか中学生の頃、WOWOWで放送された「J-MOVIE WARS」(監修は石井岳龍)シリーズの中の一本として観た記憶がある。

監督は篠崎誠。主演は寺島進と上村美穂。日本版『こわれゆく女』とも
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虎の尾を踏む男達(1945年製作の映画)

4.5

歌舞伎「勧進帳」を黒澤明がミュージカル仕立てにした風変わりでコミカルな逸品。主演の弁慶役の大河内傳次郎がカッコ良い。本作のキーパーソンである強力役のエノケンも活き活きと演じており、59分が瞬く間に終わ>>続きを読む

山椒大夫(1954年製作の映画)

4.2

森鴎外の文学を世界のミゾグチが映画化。母、田中絹代と生き別れた兄妹の悲しい運命をこの監督独特のリアリティで描き切った作品。

宮川一夫のカメラは流石に圧巻。原作の設定を大幅に改変してる為、ちょっとばか
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祇園囃子(1953年製作の映画)

4.6

溝口健二としては戦前の『祇園の姉妹』のセルフリメイク(自己模倣)に近い作品なのだと思う。若き日(まだ20歳)の若尾文子のフレッシュな魅力が光る芸者映画の最高峰。

最終的に溝口健二が描きたいのは下層階
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大学は出たけれど(1929年製作の映画)

4.0

現存する11分版を鑑賞したが、切実味のあり過ぎる内容だった。90年以上前の映画なのに時代が一回りしてとても新しく感じる。

昭和初期に製作された小津のサイレント映画だが、「いま」にも通底する不景気感が
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エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事(1993年製作の映画)

4.3

これはスコセッシ作品の中でも特異な、と同時にニューヨーク貴族への愛憎がたっぷり注入された怪作である。

金持ちのダニエル・デイ=ルイスが女遊びと放蕩に費やすまさしく19世紀版『ウルフ・オブ・ウォールス
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デッドマン(1995年製作の映画)

4.3

如何にもジャームッシュ監督らしいスノッブな雰囲気が鼻につくのだが、名手ロビー・ミュラーによる深淵なモノクロ撮影と主演ジョニデの飄々としたオーラで退屈せず観れる佳作ウエスタン。

この映画は果たして【哲
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

【夢も希望もない】

これは予めアカデミー賞を取る要素をふんだんに盛り込んでいてちょっと気持ち悪い作品である。あざとさギリギリという感じ。

監督が典型的な特撮&アニオタだから、宮崎アニメや『フランケ
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美女と野獣(1991年製作の映画)

4.2

🦁👩「人は外見よりも内面だヨ」をテーマとしたアニメ。『シュレック』や『モンスターズ・インク』の先駆けとも言える。

🕯やはりアニメーションは手書きのセル画の方が遥かに温もりがあって良い。『トイ・ストー
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サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

3.8

【ご家族揃ってドレミの歌】

やけに評価高いようだが、私としては同じミュージカル映画なら『ウエストサイド物語』や『メリーポピンズ』の方が好きです。

幼少の頃に親と散々レーザーディスクで観てて食傷気味
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

4.6

【考えるな、感じろ】

スピルバーグのリメイク版は前半だけ観て途中放棄する程イヤだったが、オリジナル版は敢えて「作り物っぽさ」に徹しておりとても映画的。変にリアル志向にするから駄目なのだ。

さすが、
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ハスラー(1961年製作の映画)

4.6

ざわ……。ざわ……。

稀に見るタフガイ、ポール・ニューマンの魅力爆発な映画ですネ。脇を固めるジャッキー・グリースン、ジョージ・C・スコットも燻銀で何より。

実際、私はポール・ニューマンよりもどちら
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ジャイアンツ(1956年製作の映画)

4.3

俳優ジェームズ・ディーンの信奉者なら楽しめる超大作である。脇役ながら主演のロック・ハドソンとエリザベス・テイラーを食う存在感。

自分が本作を観た時はまだ小学生だったが、これと『エデンの東』は私のバイ
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80日間世界一周(1956年製作の映画)

4.0

小学生の時に近くのビデオ屋で借りて観た作品。これと『ディア・ハンター』を併せて観た記憶がある。

どんなに面白いかと思いきや、意外と凡庸な出来だった。内容はほとんど覚えていない。テクニカラーによる色彩
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海街diary(2015年製作の映画)

3.7

名匠、是枝裕和が敢えて職人に徹した作品。原作は吉田秋生による少女漫画(月刊フラワーズに掲載)。

まず、これは原作の漫画からして古き良き邦画(小津、成瀬辺り)や日本近代文学のエッセンスが濃厚で、是枝裕
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恋人たち(2015年製作の映画)

3.8

橋口亮輔の前作『ぐるりのこと。』が良かっただけに劇場で観てガッカリした作品。

橋口監督ならではの即興演出がこの手のヘビーな内容とほとんど噛み合っておらず、終始グダグダしていた。テンポが悪く、観続ける
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.5

【Still I live 】

ヘナヘナな自転車運転をしている最中、オダジョーが理不尽な交通事故に遭い即死。残された彼の奥さん(田中良子)を演じる尾野真千子とその息子の悪戦苦闘の日々を描いたシリアス
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スプラッシュ(1984年製作の映画)

3.8

【ハワード論⑥】

🧜‍♀️『リトル・マーメイド』『崖の上のポニョ』の青年版。或いは健康的な『シェイプ・オブ・ウォーター』として観れる作品。

主演のダリル・ハンナの長顎が一際素晴らしい。トム・ハンク
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ラブ IN ニューヨーク(1982年製作の映画)

5.0

【ハワード論⑤】

パン!🍞茶!🍵宿直!

やはりダメ男がひょんな事からのし上がるサクセス・ストーリーは観ていて痛快だ。あのトム・ハンクス&ダリル・ハンナ主演『スプラッシュ』以前にこんなキュートな映画
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フロスト×ニクソン(2008年製作の映画)

4.2

【ハワード論④】

元々演劇だったのを映画化したもの。巨匠ロン・ハワードらしい手慣れた演出力で一気見させる会話劇。

サスペンス映画らしい緊迫感は特に無いのだが、どこか余裕綽々としたムードでストーリー
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バックドラフト(1991年製作の映画)

4.0

【ハワード論③】

オールスターキャストによる火災パニックもの。やはり本作でもロン・ハワードは男同士の友情と「本来的自我の確立」に拘る。

消防士さん達の日常パートが実に活き活きしており、肝心のド派手
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コクーン(1985年製作の映画)

4.3

【ハワード論②】

本作の場合『E.T.』ではなく『崖の上のポニョ』的な「老いと死」を幼少の視点で描いた秀作。ストレートなS F映画というよりは、どこか詩的な美しさを感じるヒューマン・ドラマのような趣
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僕が結婚を決めたワケ(2010年製作の映画)

4.5

【ハワード論①】

アメリカでも日本でも全く人気が無い作品なのだが、ロン・ハワード監督らしく終始一貫「オトコ目線」なのが良い。主演俳優が二人ともブ男で正解。🙆‍♂️

非常にオトコの不器用さと身勝手さ
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