似太郎さんの映画レビュー・感想・評価

似太郎

似太郎

ヘアスプレー(2007年製作の映画)

4.3

【カウンターパンチ!✊】

🍎女装したジョン・トラヴォルタのインパクト大なミュージカル・コメディでとにかく観終わった後元気の出る作品。娯楽に徹するハリウッドらしい健康的なコメディ映画。60年代のボルチ
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カンナさん大成功です!(2006年製作の映画)

3.7

【あなたのキムチ🌶】

昔観た韓流ムービーの代表格。原作は日本の漫画らしい。かなりベタベタな作風だけどそれなりに纏まった脚本と爆笑シーンの連続で楽しませてくれるエンタメ。🪩

見た目で悩んでいるメタボ
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猟奇的な彼女(2001年製作の映画)

3.7

【女の子は強い🔥】

昔観て「なんじゃこりゃ?」と思った韓国産ラブコメ映画。取り敢えず「猟奇的な彼女」と主人公の男のドタバタしたやり取りがハリウッドのコメディ映画の模倣みたいで大いに違和感を覚える作品
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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年製作の映画)

4.6

【ついてる男👨‍🦳】

🚗非常に老成した作風で人生の喜怒哀楽を綴るアレクサンダー・ペイン監督によるボケ老人(ブルース・ダーン)を主人公に据えたロード・ムービー。

💸宝くじに当たったと勘違いする父親を
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アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

4.3

ウヒョ〜〜ッ!!こいつはスゲエ!!🤣

人が死にまくってるのをひたすらお笑いみたいに撮っている辺りがサイコー‼️

冷静沈着だった筈のインテリやくざ、加瀬亮の突然のキレ方にはびっくり!。どこまでも冷酷
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

4.3

【悪の構造】

さすが北野武らしく人を食ったブラックジョークのセンスが面白い、現代のやくざ戦争を図式的に描いた作品。この監督らしく些か構造主義的なアプローチも垣間見れる。いわゆる「情け」がとことん無い
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博徒外人部隊(1971年製作の映画)

4.3

【虚無😔】

本作もやはりプレ『仁義なき戦い』として観るには最適。主演の鶴浩のアウトローな佇まいが一層際立っている実録やくざ映画。

今回の舞台はなぜか沖縄で、街を牛耳る組織との戦いを通し【男の犬死に
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博徒解散式(1968年製作の映画)

4.2

脚本が神波史男で、主演の鶴浩が虐げられる湾岸労働者の怒り/暴動を鎮圧する冷静沈着なやくざを演じた実録タッチの任侠映画。

戦後社会の闇に一人佇む一匹狼としての鶴浩が、フランス映画『戦争は終わった』のイ
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解散式(1967年製作の映画)

4.2

プレ『仁義なき戦い』として鑑賞すると最適な作品で、これ迄の任侠映画の定型をブチ壊してるようにも感じる深作欣二監督作。男の意地とか侠気が炸裂した一作。

主演の鶴浩が自らの組と対峙する渡世人を演じ切り、
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フィラデルフィア(1993年製作の映画)

4.5

【嘆きの天使】

エイズに侵された主人公トム・ハンクス✖️黒人弁護士デンゼル・ワシントンの燻銀の名演/役者のアンサンブルが素晴らしい、ジョナサン・デミ監督によるサスペンス・ドラマ。

さすがに同監督の
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メイフィールドの怪人たち(1989年製作の映画)

4.6

【一番怪しいのはオレたちだ😱】

このような箱庭的雰囲気はアメリカ映画ならではのテイスト(『シザーハンズ』とか『ヘアスプレー』とか)で堪らない雰囲気がある。🏘
主演トム・ハンクスが町の変人たちと大騒動
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(2000年製作の映画)

4.6

【かわいい女】

🔪阪本順治監督✖️藤山直美主演による異色のサスペンス・コメディ。どこか今村昌平の重喜劇を彷彿とさせる殺人/逃避行モノの傑作である。平成の作品なのに昭和の臭いがプンプンしてくる。

🤮
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愚か者 傷だらけの天使(1998年製作の映画)

4.6

【ワークソング】

⛑阪本順治絶頂期の「男のダサい(と同時に熱い)生き様」を描いた作品で、北野武『キッズ・リターン』へのアンサー的な映画になっている。骨太な青春模様を堪能できる逸品。

🚘前作『傷だら
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ナイン・ソウルズ(2003年製作の映画)

4.3

【冷たい血】

🔑やはり豊田利晃監督はどう考えてもマックイーン主演の『大脱走』を目指して映画を作っているとしか思えない。

そんな監督の志向する【脱獄モノ】のエッセンス=アメリカン・ニューシネマ的なテ
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青い春(2001年製作の映画)

4.3

【監獄学園】

原作、松本大洋✖️監督、豊田利晃による青春バイオレンス映画。全編に渡りシュールな画面設計が印象的で、校内をまるで監獄のように撮っている辺りが豊田利晃らしく一種の批評性を感じなくもない。
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96時間(2008年製作の映画)

4.5

全編に渡ってブワ〜ッ!!💨と行くぜ!!みたいなリーアム・ニーソンのどうにも止められない暴走ぶりを満喫できるスピーディーなアクション映画。😁

共同脚本はリュック・ベッソン。野蛮で獰猛なオヤジの暴れっぷ
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一日の行楽(1919年製作の映画)

4.0

【こうして一日の行楽は終わった】

U-NEXTで初めて観たチャップリンの初期短編。けっこう、この頃のチャーリー伯父さんは善人ではなくウザいイヤな奴であることに気付いた。(笑)

中流階級の一家がドタ
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キートンの探偵学入門/忍術キートン(1924年製作の映画)

4.3

🎥これぞ元祖【現実と虚構の中を行ったり来たり】する「マトリックス系」映画のハシリとも言うべき作品。斬新な映像テクニックを満喫できるキートン流のシュルレアリスム映画。😵‍💫

🍷戦前の映画とは思えない、
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柔らかい肌(1963年製作の映画)

5.0

【恋愛って面倒くせー😓】

フランソワ・トリュフォーらしい人間のおっちょこちょいな部分とある種の諦念が感じられるお洒落な不倫サスペンスの傑作。

著名な文芸評論家である主人公のピエールが、妻をほったら
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ヘンリー(1986年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

実話をベースに映画化した驚愕のサイコ・サスペンス。狂った人達による理由なき殺人と異常行動が「ニンゲンって、何?」と問いたくなる現代の地獄絵図を展開していく。

冷淡で無機質な『サイコ』や『コレクター』
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ハロウィン(1978年製作の映画)

4.3

【悪魔の隣人?】

プレ『13日の金曜日』とも言えるジョン・カーペンター監督の心理的サバイバル・ホラー。凶悪な性格の巨体の持ち主、ブギーマン=マイケルによる大暴れ&殺戮行為が全編に噴出していて怖すぎる
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ハロウィン(2007年製作の映画)

3.8

【ハロウィン・ビギニング?】

リアルタイムで劇場で鑑賞した作品。

ジョン・カーペンターの傑作ホラー『ハロウィン』をロブ・ゾンビが独自解釈でリメイクした割と正攻法な画作りが特徴のスリラー映画。🎃凶悪
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ドゥームズデイ(2008年製作の映画)

4.0

カーペンター、ロメロの焼き直しではあるがそこそこ楽しめるSFスプラッターホラー。🔥

ゾンビ映画好きなら必見!の作品で、体育会系の戦闘ヒロインが如何にも男好み。ヲタ臭全開なのが凄い。ラストは完全にヤケ
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ディセント(2005年製作の映画)

4.2

【秘宝遊戯】

💩ニール・マーシャル。そんな監督もいたっけね。ゼロ年代後半に。やってる事がショーン・S・カニンガムかウェス・クレイヴンかレニー・ハーリンか、好きなモノ色々MIXして楽しんで作ってる雰囲
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ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合(1996年製作の映画)

3.8

💩とことんお下劣なコメディで頓珍漢なアイデアがエディ・マーフィーらしく陽性の笑いを生む作品。こんな下らない映画がアカデミーメイクアップ賞とは恐れ入る。

🫃強烈な下ネタが漫画シェイプアップ乱みたいな味
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マスク(1994年製作の映画)

4.0

【バカ怪人】

😋主演のジム・キャリーのオーバーアクトが心底笑かしてくれる、ドタバタコメディでありしがない銀行員の成長物語でもある。

😱顔面が飛び出る特撮がインパクト大で、テックス・エヴァリー的なシ
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マスク(1984年製作の映画)

3.9

【一途な愛😢】

先天病である「ライオン病」にかかった少年ロッキーとその息子を見守る母親の愛情を描いたピーター・ボグダノビッチ監督による、ヒューマン・ドラマ。🦁

題材がやや『エレファント・マン』と被
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血槍富士(1955年製作の映画)

4.6

【おれは淋しくなるよ】

🏯ラストの義憤に駆られた片岡千恵蔵の大立ち回りで大興奮しちゃった。☺️戦前を引きずっている感のある内田吐夢監督作品。良質な邦画のエッセンスが「ぎゅ〜っ」と詰まった傑作。

🏯
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カルメンという名の女(1983年製作の映画)

4.6

【笑わないでちょ!】

ゴダールによる「三つの挿話」をカオティック且つ入り乱れた構成で綴った愛の詩篇とも言うべき作品。

おれ的に最も腑に落ちたゴダール作品は『気狂いピエロ』と『軽蔑』と本作かなぁ?。
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ゴダールのリア王(1987年製作の映画)

2.8

【空洞】

ゴダールおじさんの放屁!💨場面が強烈な、若き日のレオス・カラックスやウディ・アレン、ピーター・セラーズなどが勢揃いの空洞映画。

内容的にはとことん【カス】なのだが、バブル期に流行っていた
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冬の光(1962年製作の映画)

4.6

【世界認識の方法】

🕯核戦争で世界が終わる!という神経衰弱に陥った男が後半、自殺。(笑)

🌍タルコフスキーの『サクリファイス』の先駆けとも言える終末モノの一つであり、牧師の内的葛藤を通して世界の不
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処女の泉(1960年製作の映画)

4.6

【義憤】

⚔厳格なカソリックの家庭に生まれた一人娘が山賊に強姦されるシーンがショッキング。黒澤明『羅生門』の影響下にある深い森を映し出したきめ細かいカメラワークが幽玄な映像美を作り出す。

🐴👸鬼才
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不良少女モニカ(1952年製作の映画)

4.5

【青春がいっぱい💐】

イングマール・ベルイマンの初期。ゴダール、トリュフォーにも影響を与えた若いカップルのひとときのロマンスと逃避行を描いた青春映画で『気狂いピエロ』の元ネタ。

冒頭とラストの鏡を
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フィツカラルド(1982年製作の映画)

5.0

【でも、やるんだよ!💪】

ジャングルの奥地にオペラハウスを建設するという野望を抱く、ちと痛々しい夢追い人フィツカラルドを演じるクラウス・キンスキーの快演が最大の見所であるアドベンチャー・コメディ。『
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ホワイトハンター ブラックハート(1990年製作の映画)

3.7

【白人は…悪魔だ…!】

導入部があまりに長過ぎて退屈。このイーストウッド演じる映画監督(ジョン・ヒューストンがモデル)に何の感情も籠らないので残念だった一作。無駄に台詞が多くて凡庸な舞台劇みたいな映
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アフリカの女王(1951年製作の映画)

4.2

⛵️う〜ん、冒険ロマン。白人側から見たアフリカ大陸って印象が強くキャサリン・ヘプバーンとボギーの凸凹コンビの絆に感動したアドベンチャー映画。

🎣ジョン・ヒューストン監督による【大自然との格闘】を描い
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