似太郎さんの映画レビュー・感想・評価

似太郎

似太郎

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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.2

【物語は何も語らず…😔】

スピルバーグの『シンドラーのリスト』が如何にも勧善懲悪的なハリウッド映画らしいスタンスなのに対して、本作はあくまで実録調。ポランスキー監督の実体験に基づいて描かれた「戦争と
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ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)

4.0

【死という救済】

中学生のときに三軒茶屋のビデオ屋で借りて観てショックを受けた一作。当時(70年代)らしい厭世的なムードが色濃く、ロバート・アルトマンの『マッシュ』と被る作品でもある。

取り敢えず
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決闘コマンチ砦(1960年製作の映画)

4.6

バッド・ベティカー✖️ランドルフ・スコットによる【ラナウン・サイクルもの】最終章。無常感と諦念漂う西部劇の逸品。

コマンチ族との確執、対決、裏切りなど伝統的な西部劇のエッセンスが格調高い映像から溢れ
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ライド・ロンサム(1959年製作の映画)

4.3

リー・ヴァン・クリーフの本格映画デビュー作として知られる【ラナウン・サイクルもの】後期の一本。脚本がバート・ケネディに戻ったことで映像様式美に重きを置いた渋めの作品。

淡々としたロード・ムービー的な
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ブキャナン・ライズ・アローン(1958年製作の映画)

4.5

バッド・ベティカー✖️ランドルフ・スコットによる【ラナウン・サイクルもの】後期の一本。映画全体にお笑い度が増しており、凝りまくった脚本が特徴でもあるエンタメ。

映像がチープでこのシリーズとしては変化
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ディシジョン・アット・サンダウン(1957年製作の映画)

4.5

バッド・ベティカー✖️ランドルフ・スコットの黄金コンビによる【ラナウン・サイクルもの】後期の一本。脚本はチャールズ・ラングが担当。

ランドルフ・スコット演じる主人公が、過去の因縁に囚われた男の無様さ
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反撃の銃弾(1957年製作の映画)

4.6

監督バッド・ベティカー✖️脚本バート・ケネディによる【ラナウン・サイクルもの】第二弾。今回は未亡人と共にランドルフ・スコットが悪党一味に監禁されるサスペンス色の強い作品。

主人公が生き延びるための手
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七人の無頼漢(1956年製作の映画)

4.6

その脚本の巧みさと各々の役者の配置でグイグイ引き込まれる、西部の風景や砂粒、岩山の形状など大地を構成する様々な要素を驚くほどうまく用いたB級作品。オーソドックスな西部劇ならではの旨味が生きた秀作。>>続きを読む

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.6

毎回、カンヌで酷評されるカラックス作品であるが…。

この監督の中でもパリへの愛に満ちたピュアな御伽噺といった趣向で生々しいロケーション撮影が美しい、やさぐれた若者二人の絆を描いたエロティックな作品。
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橋の上の娘(1999年製作の映画)

4.5

格好つけたフェリーニの『道』みたいな趣向の、大道芸人二人による美しいロード・ムービー。ある意味で夢を忘れた大人のためのファンタジーであり、浪漫譚。

スタイリッシュなモノクロ映像で綴る燃えるような二人
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スプリング・フィーバー(2009年製作の映画)

4.5

カンヌ国際映画祭脚本賞受賞作品。ロウ・イエ監督による人間関係と負の連鎖を仏教的な「輪廻=サークル」に照らし合わせて描いた謎に満ちた寓話。二転三転するストーリーテリングが秀逸。

死の迫った私立探偵、ゲ
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天安門、恋人たち(2006年製作の映画)

4.0

中国とフランスの合作。『ふたりの人魚』のロウ・イエ監督らしくファンタジックで飛翔感のある映像美とゲリラ撮影が迫力あり。

天安門事件を媒介にしたベルトルッチの『ラストタンゴ・イン・パリ』の中国版といっ
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.3

劇場で鑑賞済み。松岡茉優のブレイク作。原作は綿矢りさ。

傲慢な若いオタクのOLヨシカの脳内妄想ネタがメインであり、コミュニケーション下手な青年たちを愛でるように抽出したブラック・コメディといった趣き
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太陽(2016年製作の映画)

3.8

【邦画特有の描写】

主演の神木隆之介ってこんなに演技大袈裟だったかな?と思ったら、本作は元々戯曲らしい。役者が全員オーバーアクトで少しクサイ。

入江悠監督作品。低予算ディストピアSF。

取り敢え
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生きるべきか死ぬべきか(1942年製作の映画)

5.0

ヒエ〜ッ!!😵これが本当に戦中に作られたコメディなの〜?と思うくらい、お洒落な作品。
ある意味人間性を小馬鹿にした感じが伝わってくる。

エルンスト・ルビッチ監督のスピーディーな語り口が素晴らしい、反
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アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

4.2

『スティング』のような詐欺師モノかと思いきや、ブラックジョーク満載のオールスターキャストによるバカコメディだった。😂

主人公を演じたクリスチャン・ベイルの禿頭が印象的。エイミー・アダムス、ジェニファ
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.6

【アメリカ無責任時代👔】

人生はゲロだ♪byマーティン・スコセッシ

思えば『グッドフェローズ』も『カジノ』もほとんど極悪人しか出ておらず、速射砲のように繰り広げられる主人公のマシンガン・トークとナ
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.6

【BORN TO KILL🪖】

小6のときにビデオで観て以来、お気に入りのキューブリック作品。実際『時計じかけのオレンジ』よりもこっちの方が好みだったりする。毒舌軍曹を演じるR・リー・アーメイとほほ
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バッドボーイズ(1995年製作の映画)

4.3

Q・タランティーノと並んでアメリカ映画界に残る珍宝(チンポー)、マイケル・ベイの出世作。

肝心の内容はウィル・スミスとマーティン・ローレンスの警察コンビで贈る野蛮で下世話な『リーサル・ウエポン』の焼
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VERSUS ヴァーサス(2000年製作の映画)

4.0

【龍平よ】

自主制作映画ということで、北村龍平が趣味で作ったサバイバル・アクション巨編として普通に楽しめる佳作。もう一つの『鬼畜大宴会』とも言うべき広大な「森」の映画でもある。

やってることは『大
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トランスフォーマー/リベンジ(2009年製作の映画)

4.0

【もうストーリーなんか要らない】

マイケル・ベイと言えば『アルマゲドン』や『パール・バーバー』など悉くウンコ💩映画の帝王として君臨するアメリカ随一の【破壊屋=BUSTERD‼️】なので、彼のことを真
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SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010年製作の映画)

1.0

【あとの祭り賞👑】

バカ映画、三種の定義。

①あまりのバカバカしさに失笑する映画。
②あまりのバカバカしさに激怒する映画。
③あまりのバカバカしさにこっちまでバカになって楽しめちゃう映画。

この
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アバター(2009年製作の映画)

4.3

【SF版西部劇】

リアルタイムで劇場で観た作品。アメリカではウケたがイマイチ日本人の好みには合わなかった曰く付きの映画でもある。

ジェームズ・キャメロン版『ポカホンタス』であり『ダンス・ウィズ・ウ
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.3

【神々との闘い】

自然と人間の共生とカタストロフを綴った作品で『風の谷のナウシカ』のテーマ性をさらに押し進めた印象を受ける宮崎駿監督の力作。

片腕を負傷し呪われた運命を背負った主人公アシタカとオオ
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白雪姫(1937年製作の映画)

4.3

【ツッコミ所は多いが…🍎】

ウォルト・ディズニーが戦前に作った近代アニメーションの古典。セル画の色使いが美しく些かダークなグリム兄弟の原作を子供にも安心して見せることができるすべての【漫画映画】の原
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.3

【彼女は電脳の海へダイブする】

ウォシャウスキー姉妹による『マトリックス』にも多大なる影響を与えた押井守監督の名作。ある意味、宮崎駿の『もののけ姫』と並んで90年代ジャパニメーションの頂点に立つ作品
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ストリートファイター II MOVIES STREET FIGHTER!!(1994年製作の映画)

3.6

90年代初頭の雰囲気が濃厚なアニメで、人気ゲームソフト『ストリートファイターII』の劇場版として大々的に宣伝していた記憶がある。当時のコミックボンボンに付録が付いていた。

監督は虫プロ出身のベテラン
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幻魔大戦(1983年製作の映画)

3.6

『銀河鉄道999』の監督と『アキラ』の大友克洋がキャラデザで参加し、アニメーター兼漫画家の真崎守&桂千穂が共同で脚本を描いて完成させた角川映画。音楽はキース・エマーソン。

ちなみに原作は平井和正、石
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

4.1

【メジャーかマイナーか】

入江悠監督の場合、このようなメジャー系の大作でもどこかしらインディーズ映画的なキナ臭さが残っており現実離れした頓珍漢な内容なのにズルズル引き込まれる吸引力がある。

制作は
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若草の萌えるころ(1968年製作の映画)

5.0

【揺れる心】

ロベール・アンリコはデビュー作『ふくろうの河』から『追想』まで一貫して戦争を題材にしており暗いものが多い。あの『冒険者たち』ですら暗い映画だと思っている。

本作は主演のジョアンナ・シ
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口裂け女(2006年製作の映画)

4.0

このサイトでは低評価のようだが白石晃士作品の中ではそこまで酷くない方。『グロテスク』程ではないが、正攻法なB級ホラーとしては及第点かと思われる。素直に面白かった。

本作はかつてJホラーを牽引した中田
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テケテケ2(2009年製作の映画)

3.3

全体的に「ま、こんなもんっしょー!」と開き直った雰囲気で進む『テケテケ』の続編。ラストの大殺戮でゲンナリする。

昔観たのだが相当つまらなかったことだけは記憶している。この監督の『グロテスク』は面白か
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テケテケ(2009年製作の映画)

3.6

独創的な学園ホラーではあるけれど、中身が薄っぺらくてあまり印象に残らないストーリー。白石晃士はやはりモキュメンタリーの方で本領を発揮するんじゃなかろうか? 主演は大島優子。

昭和の怪奇趣味の入ったホ
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ノロイ(2005年製作の映画)

4.3

和製『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を想起させる白石晃士監督によるフェイクドキュ。これがなかなかゾ〜っとなり結構怖い!😱

映画的な仕掛け満載で、どこまでが現実でどこまでが虚構なのか区分け不可能にな
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学校の怪談 めちゃ怖 「呪われた心霊フィルム」 驚愕のドキュメント(2009年製作の映画)

3.5

『本当にあった!呪いのビデオ』のノリではあるんだが、山下敦弘のクセのある作風が邪魔してちっとも怖くないただの脱力フェイク・ドキュメンタリーに成り下がってしまった。😅

何やら方向性を誤った感がある。山
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不詳の人(2004年製作の映画)

4.3

一昔前だったらブックオフにわんさか売られていたDVD限定発売の実験コメディで、山下敦弘&向井康介コンビの真骨頂とも言えるフェイクドキュ。「演じる」こととは何かという考察でもある作品。

山下敦弘の初期
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