けーはちさんの映画レビュー・感想・評価

けーはち

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野性の呼び声(2020年製作の映画)

3.6

そり犬バックの野性の目覚め──名作冒険小説の映画化。CGIで描かれる主人公犬にはあまりにも人間臭い芝居がつけられているため、動物モノとしては好みは分かれるが、アニメとして観るが吉。擬人化と割り切れば愛>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

3.5

時代が変わりソ連軍とお宝争奪。大人気考古学冒険譚の久方ぶりの第4作。1作目で聖櫃を軍倉庫に納めて終了だったのを逆にソ連軍が米軍倉庫から失敬したお宝を奪回し元の場所に返納するのを目的とした話。1作目から>>続きを読む

座頭市喧嘩太鼓(1968年製作の映画)

3.0

渡世の義理で斬り捨てた荒くれ男の姉と懇意になるも彼女は弟の借金を世話して女郎屋に身売り。お姉ちゃんを助けるため奔走する座頭市。

何となく見始めたので後づけで調べたが大映制作最後の19作目座頭市、1通
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マーベリックの黄金(1971年製作の映画)

3.1

maverick(焼印のない牛)なら誰の所有物でもない、そう主張する盗人キャットローを追う勇壮な保安官は、昔の戦友で恩のある相手を憎み切れず小競り合いを繰り返すも肝心な所で彼を援けてしまう。トムとジェ>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

3.7

今回のインディ・ジョーンズは父親救出&聖杯探し。考古学とは文献にあたるもの、と授業シーンでセルフツッコミをしているが、本作は相も変わらぬナチを相手に007もかくやの世界を股にかけたドタバタ冒険活劇。そ>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

3.9

インディ・ジョーンズ2作目は正統派な冒険譚の枠を踏み超えて巨匠ルーカスとスピルバーグが腕によりをかけた如何わしさ満点、モンド的な見世物小屋的娯楽映画に。上海では007よろしくスーツ姿でドタバタ乱闘、そ>>続きを読む

レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

モーゼの十戒の石版を収めた聖櫃(アーク)を探してナチと対決!──原案、製作総指揮ルーカスと監督スピルバーグによる夢の布陣。巨大岩玉🪨転がし、罠🪤が満載の王墓、秘宝を取ったら原住民に弓矢🏹を射かけられ水>>続きを読む

天使にラブ・ソングを2(1993年製作の映画)

3.7

廃校の危機に瀕した落ちこぼれ学校を聖歌隊で救う。元祖「ラブライブ!」と言うべきか。「天使にラブ・ソングを」2作目は学園モノに舵を切る。前作のキャラや基盤はある程度活かし、縮小再生産にならないよう若者を>>続きを読む

キンダガートン・コップ(1990年製作の映画)

3.8

捜査のため幼稚園の先生に扮するデカブツムキムキハードボイルド刑事──子供の世話と高を括っていたシュワちゃんが悪戦苦闘を演じるからこそ味わいが増すコメディ。聞かん坊の園児らがホイッスル吹いてピシピシと警>>続きを読む

ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)

3.5

ジャーナリズムに主観、感想、空想を持ち込んで表現の幅を広げたゴンゾー(ならず者)・ジャーナリストと呼ばれたハンター・S・トンプソンの著作をテリー・ギリアムが映画化。カーレースの取材旅行と称するが中身は>>続きを読む

スリー・リバーズ(1993年製作の映画)

3.0

三つの川に挟まれたピッツバーグの町で、警官一家に生まれながら猛烈な正義漢ゆえ私情を挟まず身内にも厳しく孤立無援、殺人課から水上パトロールへ左遷された刑事(ブルース・ウィリス)。悪徳警官の従兄弟が彼に突>>続きを読む

信号待ちの出会い/ロック・ペーパー・シザース(2018年製作の映画)

2.9

とある誕生パーティーへ向かう車中、信号待ちの間に隣の車と窓ガラス越しにジャンケンをして仲良くなって電話番号を交換しようとした少年少女だが……という甘酸っぱいショートフィルム。

「見ず知らずの子らが仲
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ブルース・リー/死亡の塔(1980年製作の映画)

3.4

ブルース・リー主演を謳いながら、本人死後に発表された映画なので、前半で未使用映像のつぎはぎを使い切り、主役が志半ばに死んで弟が継承する展開。羊頭狗肉のトンデモ映画だが、案外捨てたモンでもない。リーのス>>続きを読む

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.6

1978年、平和な郊外の住宅地を震撼させた少年連続誘拐殺人犯の正体はイカれた手品師。彼に捕まった主人公が、監禁部屋に捨て置かれた古い「黒電話」の力を借りて、犠牲となった少年たちの霊と交信し、殺人鬼に抵>>続きを読む

ティンカー・ベルと妖精の家(2010年製作の映画)

3.4

今作は人間に捕まったティンカー・ベルを妖精仲間が救出に行く話。妖精好きの女の子に鳥籠に入れられるティンカー・ベル。言語は通じないものの身振り手振りと絵を通じた会話で二人は大の仲良しに🧚👧生物学者の父親>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.7

塾講師の父親が女生徒を孕ませたのを秘密裡に処理しようとする、いじめ・自殺事件を取材中の女性ドキュメンタリー監督──真実を探る者が身内の悪事を隠蔽。皮肉な構図だが、彼女は信念を貫き、大善を成すため小悪を>>続きを読む

マハーラージ(2024年製作の映画)

3.3

19世紀のインドで「マハーラージ」と呼ばれる導師への個人崇拝・性的奉仕の悪習を暴いたジャーナリストを教団側が名誉棄損で告発した事件を描く。現在のモディ首相がヒンドゥー至上主義で権威主義的・個人崇拝的に>>続きを読む

武士の一分(いちぶん)(2006年製作の映画)

3.5

山田洋次監督、キムタク主演の時代劇。毒見役の下級武士が毒に当たって失明→上司に妻を手籠めにされ盲目のまま決闘を挑む。当時キムタクといえば月9で「ぶっちゃけ~」とか「ちょ待てよ〜」とかムニャムニャ言って>>続きを読む

梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

3.2

50歳の自閉症の子を世話する70代の母の母子ドラマ。梅の無駄な枝は剪定せよという格言が標題で、道にハミ出した枝は世間と軋轢を生じる個性を象徴。その位のハミ出しが許容される世であって欲しいが、そう上手く>>続きを読む

白い暴動(2019年製作の映画)

3.7

RAR(ロック・アゲインスト・レイシズム)のドキュメンタリー。UKの階級社会に加えて不景気から来る移民差別、右翼勢力NFの台頭、エリック・クラプトンあたりも人種差別的なことを口走る風潮の中、閉塞する社>>続きを読む

96時間 レクイエム(2015年製作の映画)

3.1

最強親父リーアム・ニーソン、今回は元妻の殺害容疑を着せられる!──邦題「96時間」も原題「Taken」も関係なくなった最終作。逃げ回りつつ真犯人を追う。同じネタの繰り返しじゃ芸がないが、海外観光地での>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.7

CODA(Children Of Deaf Adults:聾者間の子の聴者)でファミリービジネスの手話通訳などヤングケアラーとしての役目を負わされた女の子が、歌の才能を開花させて音楽の世界を志す。筋立>>続きを読む

ホーンテッドマンション(2003年製作の映画)

3.2

不動産経営のエディ・マーフィー夫妻、家族旅行の予定と謎の大口物件の紹介がカチ合ったため、仕方なく一家総出で幽霊屋敷へ行くハメに──ディズニーのアトラクションを映画化する企画モノという出発点ながら、コメ>>続きを読む

トゥームレイダー2(2003年製作の映画)

3.2

地中海で「パンドラの箱」の在処を示す宝玉を発見。世界に災厄をもたらす最悪の生物兵器に──アンジー主演トレジャーハンター、ララ・クロフトのシリーズ2作目。「スピード」のヤン・デ・ボン監督。ギリシャ、香港>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.7

無敵の老兵がナチを撃退。WWⅡでソ連とナチという虎狼と戦い独立を保った北欧の雄フィンランドの戦争アクション。フィンランド人の不屈の精神は翻訳不能の単語で「SISU」と呼ぶらしい。「大和魂」みたいな。主>>続きを読む

FLEE フリー(2021年製作の映画)

3.3

デンマーク製のアニメ映画。アフガン人で難民でゲイ、「泣ける」境遇の主人公がプライバシーを守りつつ語る手段として、朴訥な絵柄のアニメで壮絶な半生を描く。冒頭a-haの「Take On Me」が流れるが、>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

DV夫に殴られてしたたか頭を打った妻は悪夢を見るようになり周囲で陰惨な連続殺人が巻き起こる──オーソドックスな悪魔憑きとか二重人格系のホラーか、と思いきや、実は彼女の脳には奇形腫のバケモノ、「ブラック>>続きを読む

ノイズ(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

離島の幼馴染三人が結託して島に入り込んで来た凶悪犯を殺し隠蔽する。藤原竜也、松ケン、神木隆之介と主要キャストには漫画作品の実写化に定評のある若手俳優を揃え、田舎の共同体の同調圧力怖い系サイコスリラーに>>続きを読む

チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.7

卒業旅行先のバリ島でビビッと来たイケメン漁師とスピード結婚しようとする娘を止めようとする20年前に別れた元夫婦。ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが微妙な関係で気まずくも娘を見守る中、様々なアク>>続きを読む

KAPPEI カッペイ(2022年製作の映画)

3.4

「デトロイト・メタル・シティ」と同じ作者の漫画原作で、基本的には同じような変人が大暴れするコメディだと思って良い。1999年7月に備え秘拳を磨いてきたハードボイルドな男たちは2022年、終末を迎えるこ>>続きを読む

好きでも嫌いなあまのじゃく(2024年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

元ジブリ監督によるオリジナルアニメ。消えた母親を探す奔放な鬼の娘が、周りのために本音を押し殺す優男の少年と出会う。山形を舞台にした御当地モノを軸に和風ファンタジーとボーイミーツガールで纏める。狙い所は>>続きを読む

クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.7

音を立てたら襲来するエイリアンから生きのびろ!──ポストアポカリプス+パニックスリラー2作目。前作で旦那を失いながらエミリー・ブラントが第三子の赤ん坊を出産。話を牽引するのは母子を守る姉弟。パニックも>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.4

隠し金塊を示す暗号は網走の囚人の刺青に──明治の北海道を舞台に日露帰還兵・不死身の杉元(山崎賢人)とアイヌの少女アシㇼパ(山田杏奈)、反乱を目論む帝国陸軍第七師団の鶴見中尉(玉木宏)や、生きていた新撰>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.6

DCEUヴィラン「ハーレイ・クイン」スピンオフに、スーパーヒロインチーム「バーズ・オブ・プレイ」の結成エピソードの合わせ技。イカれたハーレイが大暴れする展開は実に混沌としてトンチキでコミカル。極彩色の>>続きを読む

トゥームレイダー(2001年製作の映画)

3.3

女版インディ・ジョーンズという趣のトレジャーハンター、ララ・クロフトが活躍する人気ゲームの映画化。気儘に道楽生活しつつ意味不明なハイテクで訓練したり高級車を盾に襲撃してきた敵と闘ったり古代遺跡の仕掛け>>続きを読む

シザーハンズ(1990年製作の映画)

4.0

ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の共に代表作となるファンタジー。ある種の理想化されたアメリカの古き良き安定成長時代、50年代あたりのパステルカラーの家に庭木が整然と立ち並ぶ、典型的な郊外住宅>>続きを読む