ケンタウロス

現金に手を出すなのケンタウロスのレビュー・感想・評価

現金に手を出すな(1954年製作の映画)
3.7
●フレンチ・フィルム・ノワール
●派手さがなく、渋い
●ジャンギャバン静かにキレモード入ってからがめちゃくちゃ迫力あって怖すぎて笑った
●ジャンギャバンの愛人?恋人?役の
マリリン・ビュファード美人すぎ
いわゆるファムファタール(悪女)とは全然違うけど

● メモ
"Touchez pas au Grisbi"という題名は原作で主人公が吐いた警告の言葉にちなむが、映画内ではこのフレーズは用いられていない。
仲間同士の仁義を重んずる昔気質のやくざ者と、彼らに手段を選ばず取って代わろうとする新興ギャングたちとの金塊争奪にまつわる闘争を主題に、老いを迎えた闇の世界の男たちの寂寥をも描いた、アメリカ製ギャング映画とは異質なタッチの作品である。ギャング映画に付き物の銃撃戦などアクションシーンも含まれるものの、重点は登場人物同士の会話や行動を通じた細やかな心理描写に置かれ、枯淡な風格を備える作品となった。