Ki64

デッドボールのKi64のネタバレレビュー・内容・結末

デッドボール(2011年製作の映画)
1.2

このレビューはネタバレを含みます

我がドイツの科学力はァァァァ 世界一ィィィーーーッ!


スコア高いし、『片腕マシンガール』みたいなおバカ映画として楽しめるやろ、余裕やろ。
そう思っていた時期が私にもありました。

始まって数分で『ごめん、スコア★5.0にするしお金もあげるから観たことにして終わっていい?』と思えるほど苦手で嫌いなポイントがたくさん詰まってた。

いやホント無理なんですよこの技術不足なのを『敢えてこうしてる』感出して誤魔化そうとしてる感じ。
それに伴っておバカ映画路線しか選択肢がないっていう、甘えが見える感じ。ごめん無理。
拙くてもいいから頑張りを感じたい。

演技も同じく、実力不足をおバカ映画に合わせて誤魔化してるかのように思える部分が無理。二人くらいはまぁ良かったけど。

グロ要素も笑いどころかのようにブッ込んでくるけど、それにしてはちょっと気持ち悪さが勝って全く笑えないというか引いてた。
そしてこういう邦画にあるあるなBGMがデカすぎて囁き声が何言ってるのか全く分からない、邦画なのに字幕が欲しくなる不親切シーン。

更に劇中歌。嫌い。

トドメは『面白いと思ってやってるのかな?』なフィスト〇ァックと、ゲボ飯の気持ち悪さ。

序盤で早くもHP1になり荒い呼吸でシークバーを見てみたら残り1時間の表示を見て『……ロシテ……コロ…シ、テ…』ってなった。

しかしここで一筋の光明が。
やっとこのノリに慣れてきたのか、自分の意思で自身を虚無化することに成功したのだ。
クソ映画を観て虚無になるのではなく、自ら虚無状態になる。
似ているようで全く違う。

そこからは本題の甲子園試合。
仲間を勧誘し、いつの間にか校長が二人いるのも気にならず、味方がバッタバッタ血祭りにあげられても十兵衛がピンチを切り抜けてもロボ兵器が登場して最初は強いのに十兵衛と対峙した瞬間急に追いかけっこになったりするのも気付いたら北朝鮮にいたのも、何も面白いとも苛立ちも感じることもなく、熱中することも退屈に感じることもなく全て虚無で観終わることができた。


このカオスなノリ、おバカ映画として楽しみたかったけど自分の苦手な要素がこれでもかと詰められてて相性が悪かったです、ここまでとは思わなかった。キツかった。
ちなみに一度も笑えなかった。

ってかこれ原作画太郎先生じゃあないか!せめてアニメ化にしとけよッ!
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