ウホゴリラ

きょうのできごと a day on the planetのウホゴリラのレビュー・感想・評価

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たまらなくよかった。
決定的なできごとは起こってもおかしくないけれど起こらない。もしこれが登場人物各人の一本のドラマであれば編集で落とされるに違いない1日を描いている。とはいえいつか訪れるかもしれない決定的な変化を準備する些細なできごとはしっかり映っていてどこか不穏さも感じる。
物語では、こういう出来事があったからこういうことになりました〜というかたちで変化を描くのが一般的だけど、現実には決定的なできごとの陰に隠れた無数のきょうのできごとがあり、その連なりの果てに何かが変わっていく。きょうという点を描いている作品だけれど、きょうが無限に続く線の感覚を意識させられた。
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