このレビューはネタバレを含みます
普段ミュージカルもコメディも見ないので、最初の1時間ほどはおどけたシーンが多く、この後面白くなるのだろうか…と不安だったけれども、途中からぐっと面白味が増して、悲劇へとまっしぐら。
終わった後の重苦しい気持ちがなんとも言えず良い。
誰も悪くない所がまたなんとも…。松平もくノ一も必要悪というか、ただ自分の仕事をこなしているだけなのでね。
この時代には皆殺しになってしまったけれど、現代ではキリスト教は布教されているし、キリスト教徒の存在が、鎖国時代には時期尚早だったのでしょうね。
無知で無垢な若者の天草のシローと、頭も良く指揮力はあれど嫉妬心や焦りの隠せない益田時貞四郎と、どちらも神の御子というよりも人間らしさ満載でした。