ゆう

スペイン狂想曲のゆうのレビュー・感想・評価

スペイン狂想曲(1934年製作の映画)
3.6
これは初見
いかにディートリッヒを撮るかに掛けているんだと思った

若者が初めてディートリッヒに会うところなんてまるでアイドルコンサートで私と目があった的な出鱈目な切り返しだからね。
確実に視線がズレている。

それが、終盤怪我を負った初老にお見舞いに行く際の切り返しで本編で唯一ディートリッヒから目を背けた者としての対比する演出につながるんだけど
(間謀X28だとディートリッヒの脚を唯一持ち上げた者との運命共同体になるなど)

こういう古典的な演出が出来るのはサイレントから撮っている監督は多い。そこはディートリッヒに依存しているとはいえ流石だと思う。
ゆう

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