映画観て言う人岡村翔太

シティーハンターの映画観て言う人岡村翔太のレビュー・感想・評価

シティーハンター(1993年製作の映画)
1.8
『シティーハンター批評』
https://youtu.be/UKv1_fKN1Ug
ジャッキーが大好きな僕が子どもの頃に観てもおもしろくなかったと思っていたこの作品。フォロワーさんに『批評してほしい』とのことで久しぶりにシティーハンターを観た。大人になった今。観ていて涙が出そうになった。ただただ懐かしいのだ。何がこんなに懐かしいのか。シティーハンターの撮り方はフジテレビのコント番組全盛期の撮り方と一緒なのだ。『やるやら』、『おかげです』。コント番組でも映画のパロディをしていたあの時代。その時代がシティーハンターには詰まっていた。その証拠に『ガラガラヘビがやってくる』のカバー曲が劇中で流れる。フジテレビのコント番組を意識していないわけがない。当時、シティーハンターがおもしろくないと思われていたのは普段、テレビで観れるような物をわざわざ映画化したからだろう。テレビでは笑い声が入っているが映画にはそれがない。そうなるとずっとスベっているように観える。そして2021年、現在。『やるやら』、『おかげです』はもちろんフジテレビを代表するバラエティ番組は軒並み終わっている。誰がこんな時代が来ると思っただろうか。あの当時。『一生この時代が続く』と思っていた。家に帰って、まずテレビを点けて。『昨日、テレビ何観た?』。そんな会話も現代には少ない。あの頃に戻りたい。皮肉なことに『あの頃に戻りたい。』とスマホで打っている。かけがえのないあの頃が、僕たちのテレビの全盛期が、シティーハンターには詰まっている。91点。